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R&D SPORT スーパーGT第2戦富士 レースレポート

2018年05月09日 13:01  AUTOSPORT web

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SUBARU BRZ R&D SPORT
2018.05.04
スーパーGT第2戦 富士スピードウェイ
FUJI GT 500km RACE

予選順位:2位
決勝順位:-
チームランキング:28位
ドライバーランキング:-

BRZ GT300は、予期せぬアクシデントでリタイアを喫する
 5月4日(金・祝)静岡県小山町の富士スピードウェイでスーパーGT第2戦『FUJI GT 500KM Race』が開催されました。前日の濃霧や降雨とは打って変わって、五月晴れのなか、5万5000人の大観衆を集め、今季初のフロントロー予選2位からの決勝レースです。SUBARU BRZ GT300は、井口卓人のドライブで110周で争われる決勝レースがスタートしました。
 
 500kmという長丁場のレースだけにクリーンなローリングスタートが切られ、SUBARU BRZ GT300もトップを行くBMW M6 GT3を追いかける展開から始まりました。

 しかしながらBMW M6 GT3は昨年もポール・トゥ・ウインを達成しており、抜群の相性をもっており、今回の展開も逃げられる展開となりました。

 トップとは、周回を重ねるごとに徐々にタイムが開き、追う展開としては厳しいものがありましたが、振り返ると3位以下にもギャップを広げており、それぞれが単独走行のような展開で序盤を過ぎます。
 
 装着するタイヤは予選で使ったソフトタイヤで、渋谷総監督からは「使い切ってバトンタッチしてほしい」という指示どおり、井口のプッシュは続きました。

 32周目にピットイン。山内にバトンタッチし、タイヤは4本交換。ガソリンを給油してピットアウトします。ピットイン前の周回で、トップとのギャップは12秒190。3位の31位号車には4秒586の差をつけてのピットインでした。

 ニュータイヤを履くSUBARU BRZ GT300を山内はタイヤの温度が上がるのを待ちつつ、ポジションを落とさないように周回を重ねます。38週目にピットインしたトップ55号車とは15秒427と広がっていましたが、徐々にその差を詰め始めます。
周回を重ねるごとにコンマ数秒ずつ差を詰める山内。GT500クラスの追い抜きをうまくかわしながらトップを追い詰めていきます。

 48周目にその差は11秒303。井口からバトンタッチした時のギャップより差を詰めています。また、3位には10秒以上の差をつけているので、狙うはトップだけです。このまま順調に差を詰め、次のピットインが勝負となるはずでしたが、55周目のダンロップコーナーの先で突如ボンネットから白煙が上がり、マシンはストップしてしまいました。
 
 まだ、原因は分かりませんが、次戦に向けて万全の対策が必要です。また、タイヤのマッチング、ハイスピード仕様の空力ボディ、旋回性のセッティングなど、当初抱えていた問題に対してはトップ争いができるレベルまで煮詰めることができたことは大きな収穫となったレースでした。
 
 次戦のスーパーGT第3戦は、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで、5月19日(土)、20日(日)に開催されます。300kmのレース距離で争わられる第3戦は、比較的ブレーキには負担が少ないものの、リズミカルに走り抜けるテクニックが要求されるサーキットです。トップスピードも得たSUBARU BRZ GT300の本領ハンドリング勝負にご注目ください。