2017年までマクラーレンF1チームに所属していたジェンソン・バトンが、同チームは、当初主張していたような「F1でベストのシャシー」を作ったとはいえないが、今季大きく進歩したのは間違いないと語った。
バトンは2010年からマクラーレンに所属し、2016年までF1にフル参戦、2017年にはリザーブドライバーとしてモナコGPのみに出場した。この1戦を最後にバトンはF1から退き、今年はスーパーGTに参戦、WECへの出場も決まっている。
マクラーレンは、ホンダとの契約を2017年末で解消、今年はルノーのパワーユニットで戦っている。ホンダとともにマクラーレンは低迷し続けたが、昨年、シャシーは非常に優れていると繰り返し主張していた。
2018年シーズンのここまでの4戦、マクラーレンはすべて入賞を果たしており、トップ3に次ぐランキング4位につけている。しかし同じルノーのパワーユニットを搭載するレッドブル・レーシングには全く太刀打ちできず、メルセデスやフェラーリとのパフォーマンス差も非常に大きいのは明らかだ。
バトンは、マクラーレンは今年、非常に良いシーズンを送っているにもかかわらず、“F1でベストのシャシー”と豪語したことで、期待外れの印象を与えていると語った。
「ビッグ3チームにチャレンジするのは、今は難しい。時間がかかるだろう」とバトンはマクラーレンに関し、Sky Newsに対してコメントした。
「マクラーレンは去年から、シャシーでは最も優れているという考えを示してきた。フェラーリ、メルセデス、レッドブルを相手にして、最も優れたF1マシンを作るというのは、簡単なことではない。実際、(マクラーレンが)それを実現していないことは明らかだ」
「つまりシーズンここまでは期待外れということになるだろう。でも彼らが“最も優れたマシン”などと言っていなければ、素晴らしいシーズンであると言えただろう。大きく前進し、今、コンストラクターズ選手権では4位なのだから。ただ、彼らが今年初めにああいうことを言っていたせいで、期待外れのように感じてしまう」