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MotoGP:ロッシ、スペインGPは「全力を尽くした」が優勝争いには改善が必要と指摘

2018年05月08日 20:51  AUTOSPORT web

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5位フィニッシュには「悪くない」とはいえ、当然ロッシとしては不満の結果だろう
モビスター・ヤマハ・MotoGPのバレンティーノ・ロッシはMotoGP第4戦スペインGPを5位で終えた。予選で10番グリッドに沈み、後方からの追い上げとなったレース。ロッシは表彰台や優勝争いのために、素早い改善が必要だという。7位フィニッシュとなったチームメイトのマーべリック・ビニャーレスもまた、「改善が必要だ」と語る。

「今週末の僕のペースで、5位という結果は悪くない。僕は幸運でもあった。3人のライダーが上位でクラッシュしたからね」

 ロッシはスペインGPの決勝レースをそう振り返る。予選10番手だったロッシは4列目からのスタート。レース中盤には8番手を走行し、ジャック・ミラー(アルマ・プラマック・レーシング)と争いながらダニロ・ペトルッチ(アルマ・プラマック・レーシング)を追う展開。

 終盤には2番手を争っていたホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)が接触・転倒したこともありポジションを上げ、ロッシは最終的に5位でチェッカーを受けた。

 上位陣の転倒劇に助けられた形での5位獲得だったこともあってか、ロッシのコメントには厳しいものがにじんだ。

「僕たちは今日、全力を尽くした。けれど、これが今の僕のポテンシャルなんだ。2017年シーズンに比べたら、速くはなっている。けれど、今は表彰台争いをするのに充分ではない」

「優勝や表彰台を争うため、改善にスピードが必要だ。すぐにでもそうできることを、僕は望んでいるよ」

■ビニャーレス、バイクについて「改善が必要」

 ロッシのチームメイト、マーべリック・ビニャーレスもへレスで苦戦した。ロッシに次ぐ11番グリッドからスタートした決勝レースでは、中盤まで12番手を走行。終盤にはフランコ・モルビデリ(エストレージャ・ガルシア・0.0・マーク・VDS)やアルバロ・バウティスタ(アンヘル・ニエト・チーム)を交わし、7位でフィニッシュしている。

 ビニャーレスもロッシ同様、今回の結果について「何人かのライダーがミスをしたから、僕たちは少しばかりラッキーだったね」と語った。

「オープニングラップから速さがなかったんだ。モルビデリとバウティスタとのバトルにも苦戦した。最後にはグリップが少し上がって攻めることができ、バウティスタを交わすことができた。けれど、7位という結果には満足できないよ」

「現時点では、たいていバイクのセッティングに集中していたけれど、問題の解決策がないんだ。バイクはよく動いてくれている、けれどまだ改善が必要だ。セットアップを変えて解決を試みたけれど、前進したようには思えなかった」

 ヤマハ勢としては、サテライトチームのヨハン・ザルコ(モンスター・ヤマハ・テック3)がランキング2位に浮上している。スペインGP後にはMotoGオフィシャルテストがへレスで行われた。次戦フランスGPで、改善の兆しをつかむことができるか。