MotoGP第4戦スペインGPが行われた翌日、へレスサーキットでMotoGPクラスのオフィシャルテストが行われた。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)もそこに参加。1分38秒444の8番手タイムを記録した。
中上はこの4戦、MotoGP最高峰クラスのルーキーとして、着実にその歩を進めてきた。初戦カタールGPこそ17位フィニッシュでポイント獲得を逃したが、その後第2戦アルゼンチンGP、第3戦アメリカズGP、第4戦スペインGPと連続してポイントを獲得。このへレスでの公式テスト前日に行われたスペインGPでは、MotoGPクラス自己最高位の12位フィニッシュを果たした。
今回のテストで、中上は精力的に74周を走り込んだ。これは、参加したライダー17名のなかでも3番目に多い周回数だ。8番手タイムとなった1分38秒444のタイムは、テスト終盤の70周目に記録している。
「今日はとてもいいテストになりました」と中上はテストを総括してそう語る。
「特にたくさんのことに取り組んだわけではないのですが、あらかじめ立てたプランに沿ってセットアップやマテリアルのテストに集中して、充実した手ごたえを掴むことができました」
「レースウイークからさらにいいフィーリングになり、ラップタイムも高い水準で安定するようになりました。1分38秒台でコンスタントに走れたので、とてもよかったと思います。チームが頑張ってくれたおかげで、今日のテストでは一歩も二歩も前進できた感触があります」
中上はスペイン・へレスでのテストを終え、チームとともにイタリアのムジェロサーキットに移動し、さらにもう1日テストを行うという。MotoGPマシンでのムジェロ初走行に「あのハイスピードコースをMotoGPマシンで走るのは初めてなので、どんな走りをできるのか今からとても楽しみです」と明るくコメントしている中上。
手ごたえをつかんだテストを踏まえ、次戦フランスGPで目下の目標とするトップ10フィニッシュを目指す。