日本テレビほかで放送中のアニメ『ルパン三世 PART5』の脚本家が発表された。
1967年にモンキー・パンチによる原作漫画の連載が開始し、1971年にテレビアニメ化された『ルパン三世』。最新作となる『ルパン三世 PART5』の監督は前作に引き続き矢野雄一郎が務め、声優陣には栗田貫一、小林清志、浪川大輔、沢城みゆき、山寺宏一らが名を連ねる。
今回の発表では、シリーズ構成も担当する既報の大河内一楼に加えて、新たに7人の脚本家が判明。『ルパン三世 PART4』の原画・作画監督である酒向大輔、『BEATLESS』『ブレンド・S』などのシリーズ構成を手掛けた雑破業、ゲーム『ファイナルファンタジー』『キングダム ハーツ』シリーズのシナリオを担当した野島一成、小説『警視庁いきもの係』シリーズや映画『名探偵コナン から紅の恋歌』などで知られる大倉崇裕、『七つの大罪 聖戦の予兆』『アイドルマスター SideM』などの脚本家を務めた綾奈ゆにこ、ライトノベル『キノの旅 the Beautiful World』『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』などの時雨沢恵一、劇団惑星ピスタチオの座付き作家兼演出家で、劇団解散後は舞台『弱虫ペダル』などを手掛ける西田シャトナーが参加している。
大河内は『ルパン三世 PART5』について「今回のPART5では、連続話という新しい語り口を用意しつつ、従来の一話完結話数を挟んでいきたいと考えました。みなさんが初めて出会ったルパンは何色のジャケットを着ていましたか? 一番お好きな色は何ですか?一話完結話では、僕ら作り手も、自分の一番好きなルパンをそれぞれ書いてみました。50年続く『ルパン三世』のバラエティを、楽しんでいただけると幸いです」とコメントを寄せている。
■大河内一楼のコメント
脚本・構成を担当した大河内です。
第一話の冒頭を見ていただければ分かるのですが、今回のPART5は、基本的にこれまでの『ルパン三世』を通過してきた存在と考えています。ルパンには、若くて凶暴だった時代もあり、ハデでバブリーだった頃もある。そして今、part5のルパンは、それらの時代を経て、大人の男の落ち着きと余裕を持っています。とはいえ、そのルパンだけでは、『ルパン三世』最大の魅力である“バラエティ”を描きづらい。そこで、今回のPART5では、連続話という新しい語り口を用意しつつ、従来の一話完結話数を挟んでいきたいと考えました。みなさんが初めて出会ったルパンは何色のジャケットを着ていましたか? 一番お好きな色は何ですか?一話完結話では、僕ら作り手も、自分の一番好きなルパンをそれぞれ書いてみました。50年続く『ルパン三世』のバラエティを、楽しんでいただけると幸いです。
それと、劇中に過去作品のオマージュが出てきますが(みなさん、いくつ気づかれましたか?)、実はこれ脚本ではありません。ルパンを好きな現場スタッフたちの遊びの部分です。
自分でも驚くような細かいガジェットが拾われていたりして、映像ができあがるたびに、スタッフのルパン愛に感心しています。ジャケットの色にあわせて絵柄も変えてあるそうです。しかも当時のスタッフが実際にやっていたりもして……まさに本物!プロの遊びって、本当にすごいです。ストーリーを知っている自分も、放映を見るのが毎週楽しみなのです。