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arto-PANTHER TEAM THAILAND スーパーGT第2戦富士 レースレポート

2018年05月08日 16:21  AUTOSPORT web

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arto-PANTHER TEAM THAILAND スーパーGT第2戦富士 レースレポート
2018 SUPER GT RACE REPORT

第2戦 富士スピードウェイ
 アット-パンサーチームタイランドは、5月3日~4日、静岡県・富士スピードウェイで開催された2018 SUPER GTシリーズ第2戦に参戦した。今季新たに導入したLEXUS RC F GT3での2戦目。ドライバーはナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ(Nattavude Charoensukhawatana)とナタポン・ホートンカム(Nattapong Hortongkum)です。

■公式予選
 4月16日から17日鈴鹿サーキットで開催されたGTA合同テストは、ニュルブルクリンク24時間レース予選に出場するため欠席、LEXUS RC F GT3での走行は前回の岡山ラウンド以来。富士スピードウェイを走行するのは3月24日から25日の合同テスト以来のことです。

 富士スピードウェイでの合同テストでRC Fを走らせた2人のドライバーは、その操縦性に満足し、本番に向けては決勝レースを重視したタイヤを選択して持ち込むことを決め、レースウィークに最終的なセッティングを行うこととなっていました。

 ところがレースウィークは悪天候となり午前中に予定されていたフリー走行セッションがキャンセルとなったため、予定を大幅に変更する必要が生じました。午後、天候回復を待って予選セッションの前に30分間の練習走行セッションが設けられたので、ジャルーンスルカワッタナが乗りセッティングを行いましたが時間が足りず、結局ホートンカムが走行を行うことができないままセッションは終わってしまいました。

 チームとしては今年になって速さを増してきたホートンカムに予選タイムアタックを任せることにしていたので、ホートンカムは練習走行をすることなく20分間の予選セッションに臨むことになりました。結局ホートンカムは10周を走り1分39秒318を記録し予選27位となりました。

■RACE
 決勝日は快晴となりました。チームとしては長い500kmレースとなる今回、予選順位よりも決勝レースでの安定したペースをテーマに闘う予定でした。まずはスタートはホートンカムが務め、ミディアムソフトタイヤを装着してスターティンググリッドにつき、最初のスティントでできるだけ周回数を稼ぐ作戦です。

 スタートでホートンカムはポジションを3つ上げてレースを始めました。その後ホートンカムは1分40秒台のペースで周回を続け、徐々に順位を上げていきました。ライバル車が最初のドライバー交代のためピットインを始める中、ホートンカムは走行を続行、見かけ上の順位は上がっていきました。

 41周を走り終えた段階でチームはホートンカムはピットイン、ジャルーンスルカワッタナにドライバーを交代、タイヤを交換して給油を行いました。この時点で#35 arto RC F GT3の順位はクラス8番手まで上がっていました。

 ところがこのとき給油リグから燃料が逆流して漏れ出してしまい、マーシャルから漏れ出したガソリンの処理をするまでピットアウトが禁じられたのでチームはマシンをガレージに入れ、ガソリン処理を行うことになりました。15分以上をかけたガソリン処理の後、ジャルーンスルカワッタナはコースインしましたが順位は大幅に落ちてしまいました。

 ジャルーンスルカワッタナは30周を走りピットイン、再びホートンカムがコースに戻るとフィニッシュまでの16周を走りチェッカーフラッグを受けました。

■正式結果
公式予選 クラス28位(出走29台) 1分39秒318
決勝 クラス24位(出走29台) 87周(15周後れ)

■コメント
Aドライバー:ナタウッド・ジャルーンスルカワッタナ
 合同テストのときから富士では良い感触でしたが、もう少しセッティングを進める必要があると感じていました。だから予選までの練習走行時間を使ってバランスを改善するための微調整をする予定でした。

 悪天候のために十分なセッティングができなかったのが残念ですが、レースは悪くない感じでした。給油のトラブルさえなければいい結果が出たはずですね。

Bドライバー:ナタポン・ホートンカム
 RC Fは本当に乗りやすいクルマです。しかも今回使ったミディアムハードのタイヤは非常に良い感触でした。岡山の時は10周も走ったらもう走れなくなってしまったけれど、今回は問題ありませんでした。上位で闘う自信が出てきました。

チーム監督:ステポン・サミタシャ
 今回も、天候に足を引っ張られてしまいました。でも決勝ではペースが良かったですね。今後のレースがとても楽しみになりましたが、一方で給油でトラブルが起きなければもっと上位でレースを終えられたのにと、とても悔しいです。

 次の鈴鹿は、合同テストに参加しなかったので予想がつきませんが、ホームコースのブリーラムは得意なコースですから、今日の調子でいけば良い成績が出せそうです。