ハースF1代表のギュンター・シュタイナーは、2019年のF1の空力規則変更によって、ハースの来シーズンに向けた開発計画を変える必要が出てくるかもしれないと述べている。
先週、F1コミッションは2019年に空力規則変更を行うことを承認した。この変更ではオーバーテイクを促進させるため、幅の広いシンプルなフロントウイングと、より幅広で奥行きのあるリヤウイングが導入される。
規則改正案が通過する前、ハースは2019年に向け、今季のマシンVF-18をベースに開発を行うつもりだったが、規則変更によってはデザインパートナーのダラーラとともに、まったく異なる方向へ進む必要があるかもしれないとシュタイナーは語る。
「2019年にこの新空力規則が導入されるというので、我々は計画を変更する必要があるかもしれない」とシュタイナーはチームのスペインGPプレビューで語った。
「来週には判断が下される予定だ。当初はこのマシンを開発してより良いものにする計画だった。来年に向けた進化となるかもしれなかったからだ」
「当面のところは、イタリアのスタッフたちと話をして最善策を講じる必要がある。我々はまだ落ち着いてこの件の話し合いができていない」
「我々のような小規模チームにとって、来年の技術規則の変更がこれほど遅くに知らされることはプラスにならない。我々はベストを尽くすが、簡単にはいかないだろう」
今シーズン、ハースはチームの2018年型マシンのパフォーマンス向上のおかげで、中団グループの先頭で戦えている。しかしながら、不運と避けることができたはずの災難によってハースは多くのポイントを失っており、マシンのスピードと実際の結果は釣り合っていない。
「我々はただ結果を出す必要がある」とシュタイナーは語った。
「マシンにはどのコースでもポイント圏内に入れる能力がある。ただ結果を出す必要があり、それに少しの幸運が必要なのだ」
「私は不運など信じていないのと同じように、今年の我々は幸運だなどと言うつもりもない。少しの幸運と、結果をきちんと出すことだ。我々にそれができることは証明してきたし、マシンにはその能力がある」
「今の時点で我々はどの週末でもそれを成し遂げることができる。ただ細部のすべてにまで注意を払う必要があるだけだ」