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MotoGP:シーズン2勝目のマルケス、スペインGPの鍵は「リヤタイヤの選択」にあった

2018年05月08日 14:51  AUTOSPORT web

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マルク・マルケス/レプソル・ホンダ・チーム
マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)はMotoGP第4戦スペインGPで優勝を飾り、ランキングトップに躍り出た。フリー走行では転倒を喫し、予選ではフロントロウを逃しながらも、決勝では確実に速さを見せて最後は独走でのトップチェッカー。マルケスはスペインGPのキーポイントは「リヤタイヤの選択」にあったと語る。

 スペインGPのMotoGPクラス決勝レース、5番グリッドからスタートしたマルケスは序盤にレースをリードしていたホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)を交わしてトップに立つと、そのままじりじりと後方を引き離した。

 18周目に2番手争いを展開していたロレンソ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)、ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)が接触転倒するアクシデントが発生。その後2番手に浮上したヨハン・ザルコ(モンスター・ヤマハ・テック3)にも優勝をうかがう隙を与えることもなかった。

 マルケスはスペインGPのレースについて、カギとなったのは「リヤタイヤの選択だった」としている。

「ウオームアップのあと、ミディアムタイヤで行くことに決めたんだ。これは正しい判断だった」

 マルケスは週末、フリー走行で転倒を喫したほか、予選ではフロントロウを逃した。それでも決勝では、思い通りのレースになったということだろう。

「優勝できてとてもうれしいよ。僕にとって、ここで勝つことは難しいから。と言っても、今日は優勝争いができるとスタート前から確信を持ってはいたんだ。今週末は厳しかった。けれど、僕たちはレースに向けて最良の働きをしたんだ。予選では、僕が最速ではなかったにもかかわらずね」

 14周目、マルケスがトップを走行していた際にマシンのコントロールを失った一瞬がある。あわや、という瞬間だったがこれについては「砂利があると気が付いたときにはもう遅かった」と振り返っている。もちろんこのとき、マルケスは転倒することなくすぐさまマシンを立て直し、周回を続けた。

「アクセルを戻したけれど、大きくスライドしてしまったんだよ! ちょっとした“マルケス・スタイル”ショーってところかな!」

 2番手争いの転倒劇があったとはいえ、マルケスは独走優勝でチャンピオンシップのポイントリーダーに浮上。2番手につけたザルコに対し、12ポイントの差を築いた。「シーズンは長いから、目標は高く維持していなければならないよね」と勝ってさらにカブトの緒を締めるマルケス。マルケスの独裁政権が始まることになるのだろうか。