片渕須直監督が本日5月7日からTOKYO FMのラジオ番組『未来授業』に出演する。
同番組は、TOKYO FMをはじめとするJFN38局が毎年開催している、大学生を対象としたインタラクティブ型公開授業『FMフェスティバル 未来授業~明日の日本人たちへ』のレギュラー番組。
5月7日から5月10日の放送回では、世界40か国以上でロングラン上映を続けている映画『この世界の片隅に』の片渕須直監督が登場し、4月に逝去した高畑勲監督との出会いや、高畑監督が片渕監督の『マイマイ新子と千年の魔法』を見た時に何も言わずに片渕監督の肩をポンと叩いたというエピソードを披露するほか、宮崎駿監督と高畑監督についてや、「戦争を描くということ」などについても語る。
『リトル・ニモ』で高畑監督の演出助手を務めた片渕監督は、高畑監督について「高畑監督の基準はすごく高いところにあり、大変厳しい方。絵本作家や他のアニメーション作品を引き合いに出しながら、自身の考えをまとめていく。愛情のある厳しさですね。戦後、商業的にアニメーションを大きく広げていこう、という状況の中で、高畑監督はもっと普遍的なテーマを持ったアニメーションができるのでは?と探っていました」とコメント。
また、先日テレビ放送された高畑監督の代表作『火垂るの墓』については「冒頭の空襲の状況、その場に立つと空襲がどう見えるのか、ものすごくきちんと描かれている。戦争を経験した高畑監督自身の経験からなのだと思います」と述べている。