フランソワ・オゾン監督の最新作『2重螺旋の恋人』が、8月4日から東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で公開される。
同作は、アメリカの作家ジョイス・キャロル・オーツの双子をテーマとした短編小説『Lives of the Twins』をフランソワ・オゾン監督が翻案したもの。主人公クロエが、容姿は同じで中身は正反対の双子の精神科分析医ポールとルイとの禁断の関係にのめり込んでいく姿を官能的に描く。オゾン監督は「この短編を読み、双子についてリサーチをしている中で、これまでに見たことのない幻想的で恐ろしい現実に思いめぐらせ、映画化がひらめいた」とコメント。
原因不明の腹痛に悩まされるクロエ役に、オゾン監督作『17歳』で売春に手を染める17歳の少女役を演じたマリーヌ・ヴァクト、クロエと心理的にも肉体的にも激しい駆け引きを演じる双子の精神分析医役に『最後のマイ・ウェイ』などのジェレミー・レニエがキャスティング。ポールとルイの過去に関わる重要な役どころで、フランソワ・トリュフォー監督作『映画に愛をこめて アメリカの夜』のジャクリーン・ビセットが出演する。R-18指定作品。原題は『L'amant Double』となる。
なお同作は6月21日から開催される『フランス映画祭2018』でも上映。あわせてフランソワ・オゾン監督が来日することもわかった。