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Audi Team Hitotsuyama 2018スーパーGT第2戦富士 レースレポート

2018年05月07日 19:01  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

Hitotsuyama Audi R8 LMS
Audi Team Hitotsuyama

Press release - 2018.0507 - 003
7/5/2018

Race Report

2018 AUTOBACS SUPER GT
Round-2 / FUJI GT 500km RACE

17番手スタートから今年初の入賞を果たす

 Audi Team Hitotsuyamaは、2018年5月3日、4日、静岡県の富士スピードウェイで開催されたSUPER GT第2戦「FUJI GT 500km RACE」に出場しました。開幕戦の岡山ではマシントラブルによりリタイヤを喫しただけに、なんとしてもポイントを獲得したいと臨んだ富士で、10位入賞を果たすことができました。

▱ 予選
 500kmの長距離で行われる第2戦は、第3ドライバーの登録が認められています。Audi Team Hitot-suyamaはレギュラーのリチャード・ライアンと富田竜一郎に加えて、篠原拓朗の3名体制でこの富士のレースに臨みました。

 5月3日、前夜からの雨は止んだものの、朝から深い霧に包まれた富士スピードウェイでは、午前中に予定されていた公式練習が視界不良のため中止になり、急遽、予選前に30分間の公式練習が設けられることに。その影響で、GT300クラスの公式予選は開始時間が14時45分に変更され、さらに、Q1、Q2の2段階で行われるノックアウト方式から、20分間の1ステージ制になりました。

 Audi Team Hitotsuyamaは、ライアンがアタックを担当し、セッション後半に叩き出した1分37秒011で8番手のポジションに。ところが、この周回に4輪脱輪があったことからベストタイムが抹消、セッション前半にマークしたセカンドベストの1分37秒644により17番グリッドからのスタートとなってしまいます。「力(りき)みすぎて、レクサスコーナーのアウト側まで使ってしまったということで、ちょっと残念な結果でした。しかし、ポールポジションを獲得したBMW M6 GT3のコンマ5秒落ちというタイムには満足しています。BMWはここ富士では無敵ともいえる速さを持つマシンですから」と、チーム代表の一ツ山亮次は語っています。

予選結果
P1 #55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一/ショーン・ウォーキンショー
P2 #61 SUBARU BRZ R&D SPORT 井口卓人/山内英輝
P3 #65 LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹/蒲生尚弥
P17 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/富田竜一郎/篠原拓朗

▱ 決勝
 前日とは打って変わり、決勝が行われる4日の富士スピードウェイは抜けるような青空に恵まれました。ゴールデンウィーク中の開催ということで、前日からの泊まり客も含め、サーキットには5万5000人ものファンが詰めかけ、会場は14時40分の決勝スタートに向けて、興奮に包まれていきます。

 Hitotsuyama Audi R8 LMSのスタートはライアンが担当。「昨日の失敗を自分で取り戻してきてよ、と送り出しました」とはチーム代表の一ツ山亮次。その言葉どおり、17番手スタートのライアンは、オープニングラップに7つポジションを上げて、10位でメインストレートに戻ってきました。この勢いでさらに上位を狙いたいところでしたが、前日の公式予選で使ったタイヤが路面温度やコンディションとうまく合わないのか、アンダーステア傾向が強まり、チームが想定していたよりも約1秒遅いラップタイムでの周回を強いられることに。そのためライアンが駆るHitotsuyama Audi R8 LMSは徐々にポジションを落としていきました。

 40周が終わったところで、他のGT300勢よりも遅めのピットストップ。第1スティントで使ったものと同じスペックの新品タイヤに交換し、ライアンから代わった富田をコースに送り出します。時間経過とともにタイヤが路面コンディションに合ってくると、富田は上位勢に迫るタイムで周回を重ねるようになりました。「ピットストップまで10周を切ったところで、残りも少ないから問題なさそうならもっとプッシュしても大丈夫だと伝えたところ、想像以上に頑張ってくれて、かなりいいタイムで走ってくれました」(一ツ山)。

 そして、75周が終わり、2度目のピットストップ。柔らかめのタイヤに履き替え、再びマシンをライアンに託しました。「とにかく富田のタイムが良かったので、そのままのペースで引っ張れるところまで引っ張り、最後のスティントは給油を少なくして、柔らかめのタイヤで行こうという作戦でした」(一ツ山)。そんなチームの期待に応え、15番手でコースに復帰したライアンは、果敢な走りで89周目には10位までポジションを上げることに成功。その後も9番手のマシンとの差を詰めて行きますが、あと1秒620まで迫ったところでレースは終了、10位入賞で500kmの決勝を締めくくりました。

 レース後、チーム代表の一ツ山は、「富士はどちらかといえば苦手なサーキットですが、ここでしっかりとポイントを獲れましたし、最後はAudi R8 LMSのパフォーマンスも示すことができたので、この10位は良い結果だと思います」と語りました。

 次戦は2018年5月19日、20日、三重県の鈴鹿サーキットで開催されます。さらに上のポジションを狙いチーム一丸となって頑張りますので、引き続き皆様のご支援、ご声援をお願いいたします。

決勝結果
P1 #55 ARTA BMW M6 GT3 高木真一/ショーン・ウォーキンショー
P2 #31 TOYOTA PRIUS apr GT 嵯峨宏紀/平手晃平
P3 #11 GAINER TANAX GT-R 平中克幸/安田裕信
P10 #21 Hitotsuyama Audi R8 LMS リチャード・ライアン/富田竜一郎/篠原拓朗

チーム代表 一ツ山亮次のコメント
昨シーズンからトラブルが多発し、とにかく完走してポイントを獲る、ということに大きなプレッシャーを感じていました。それだけに、今回しっかり完走してポイントを獲れたことに、まずはホッとしています。もちろん、10位に満足しているわけではありませんので、ここから一気に流れを変えて、次のレースでは自信を持って上を狙っていきたいと思います。

次の鈴鹿は2週間後です。かなりタイトなスケジュールで、チームもメカニックもドライバーも大変ですが、今回のレースでいろいろな課題が見えてきましたので、万全な体制でレースに臨むことができるよう、チーム一丸となって急ピッチで作業を進めていくつもりです。鈴鹿はR8 LMS とは相性の良いサーキットだと思いますので、最低でもトップ6、できれば表彰台を狙えるようなレースをしたいですね。

Official Facebook page of Audi Team Hitotsuyama.
https://www.facebook.com/hitotsuyamaracing