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MotoGP:ドヴィツィオーゾ、表彰台が霧散するも「マルケスのペースで周回できた」と満足

2018年05月07日 17:21  AUTOSPORT web

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アンドレア・ドヴィツィオーゾ/ドゥカティ・チーム
ドゥカティ・チームのふたりにとって、スペインGPの週末は厳しいものになった。ダニ・ペドロサ(レプソル・ホンダ・チーム)とともに繰り広げていた3人による2番手争いは、終盤のアクシデントにより3人ともが転倒という結果で幕を閉じることになったのだ。

 ランキングリーダーとして第4戦のへレスサーキットに乗り込んだアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ・チーム)。グリッドこそ8番手だったが、決勝レースでは周回を重ねるごとにポジションを上げる。

 一方、4番手スタートのホルヘ・ロレンソ(ドゥカティ・チーム)は好ダッシュを見せ、序盤はレースをリード。5番手スタートのマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)に首位を奪われてからは、ドヴィツィオーゾ、ペドロサを背後に、2番手でラップを刻んだ。

 そして18周目、ドゥカティのふたりとペドロサはこの2番手争いから脱落する。ターン6でロレンソのインを突き前に出たのはドヴィツィオーゾ。しかしラインを外し、ドヴィツィオーゾ、そしてロレンソもアウト側に膨らんだ。

 ドゥカティのふたりが大きくラインを外している間に、通常のラインでコーナーに飛び込んできたのは4番手を走行していたペドロサだ。しかし、ちょうどロレンソがラインを回復した先にペドロサがいた。ふたりは接触し、瞬間、ペドロサはハイサイドを喫する。ロレンソはそのペドロサに当たり、バランスを崩してドヴィツィオーゾに接触。2番手争いを演じていた3人が一気にレースからリタイアする結果になった。

 ドヴィツィオーゾはこのアクシデントについて、「残念だ!」と振り返る。

「数周にわたってホルヘをパスしようとしていて、限界の状態だった。僕のラインはワイドになってしまい、ホルヘも少しだけ膨らんだ。ダニは前が開けたのを見て、そこにあまりに速く飛び込んできた」

 また、ロレンソも「本当にこのクラッシュには失望したよ」と久々の表彰台争いから一転、転倒リタイアとなったことを悔やんだ。

「僕たちはとても不運だった、そしてこれはレーシング・アクシデントだ。ペドロサには厳しい結果になってしまったけれど、僕たちが誰かを非難できるとは思わない。アンドレアとドゥカティには、本当に申し訳ないと思うよ」

 結果的にゼロポイントで終えることになったスペインGPだが、ドヴィツィオーゾもロレンソも前向きな感触を感じてはいたようだ。特にロレンソは2018年シーズン、いまだシングルフィニッシュを果たすことができていない。今大会で予選で2列目4番手を獲得し、表彰台争いを演じたことは前向きに受け止めているようだ。

「全体的に、この週末には満足もしているんだ。このレースは前進するための第一歩だよ」

 ポイントリーダーとしてへレスにやって来たドヴィツィオーゾも、ランキングを5番手に落としたことには「非常に強いライバルたちと戦っているのだから、ノーポイントというのは厳しい結果だ」としつつも、一方でレースでは満足した部分もあるという。

「バイクと僕の速さ、そしてレースのマネジメントについて、僕は満足しているよ。初めからほとんどマルケスと同じペースで周回できたことは、とても満足だ」

 へレスから始まるMotoGPのヨーロッパラウンドはまだこれからだ。ドゥカティ・チームのふたりは次戦フランスGPから、転倒リタイアとなった今大会の巻き返しにかかる。