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TOKIO 山口達也の契約解除に国分太一がコメント「彼が普通の社会に戻る姿を僕は望んでいます」

2018年05月07日 13:51  リアルサウンド

リアルサウンド

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 TOKIO 国分太一が、5月7日放送のワイドショー・情報バラエティ番組『ビビット』(TBS系)にて、6日にジャニーズ事務所との契約解除を発表した山口達也への思いを語った。


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 番組の冒頭で同ニュースについて報道し、国分は「山口自身が会社を辞めるという強い意志。そして僕たちの考えをまとめ、リーダーが代表して社長でもありますジャニー(喜多川)さんと協議した結果、こういう形になりました」と事の経緯を明かす。続けて、先日2日に行われたTOKIO4人の会見から昨日までを振り返り、「4人の会見の後は、山口と会うことはなかったです。ただ、会見後会えない時もメンバーで連絡を取り合ったり、それから土曜日ですね。メンバー4人で集まって、山口のこと、そしてこれからのTOKIOのこと、ないし考えられることはメンバー内でとにかく議論しました。いろんな話をした結果、自分たちだけでは答えを出せないという話になり、今リーダーが持っている山口の退職届、辞表をジャニーさんに渡し、そしてジャニーさんの中で考えてもらおうという話にまとまりました。(ジャニーさんは)責任を持つと、私が決めるというようなことを言ってました」と詳細を語った。


 また山口と電話では話しているという国分。「4人の会見、それから昨日、山口から電話がありました」と一つひとつの言葉を噛みしめるようにゆっくりと口にし、「4人の会見が終わった後には、観ていたという話、それと4人に本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだというようなことを話してくれました。昨日は、今までの中では一番落ち着いた(声の)トーンだったと思います。会社に(辞めると)言ってきたと直接連絡がありました。今の思いやこれからのTOKIOについてなど、そんなに長くではないけども語りました。その中でとにかくTOKIOを守ってくれというようなことを山口から聞きました」と電話の内容を告白する。


 また山口は国分への電話で、辞表を出した理由についても話していたという。「これだけ世の中を騒がせてしまっている。それに対して被害者の方たちがどう思っているのか。もう本当に申し訳ない気持ちしかない。そっとしておいて差し上げるということ、それはどういうことかの一つの決断でも、この辞意ということを強く考えたと言っていました」と国分は山口の思いを代弁した。


 山口が脱退した今後のTOKIOについて国分は「TOKIOをどうしようかとメンバーで話した時、もちろん“この先も4人で続けてください”という(ファンの)お言葉をいただき、進むということもあるんですが、被害にあわれた親御さんの言葉の中に“誰の未来も奪って欲しくない”というものがありました。それは僕らTOKIO全員が引っかかっている言葉であって、僕たちが解散すること、すべてがなくなってしまうことは、もしかしたら被害にあった親御さんは望んでいないのかもしれない。それだったら活動しながら償っていく。それも大切なんじゃないかという話をしました。山口自身もこれからの未来に向かって意志を持って、しっかりと歩んでいく。それが望まれていることなのではないかと思ってます」とコメント。


 しかし、国分はTOKIOとしての活動は未だ白紙だと述べる。「まだ正直、(TOKIOとしての今後の活動が)何も見えていない……。とにかく今自分たちができることは、明日に向かって一歩一歩丁寧に進んでいくということしか今は考えられないです」と俯いた。


 TOKIO、そしてジャニーズ事務所を退所した山口については「それは甘えと言われるかもしれないですけれども……」と前置きし「彼は抜けますが、僕たちは30年近く同じ目標、夢に向かって走ってきました。やはり今後とも責任を持って彼を見ていくことが大切だと(メンバー)一人ひとりが思っていると思います。ただ、心のケアをしなければいけない状況なので、どのくらいの距離感で接していけばいいのか、僕らもまだわからないところではありますので、専門的な医師の方にもお話を聞いて、色々と自分たちも学んでいかなきゃいけないなと思っています」と本音を吐露。


 また「山口はジャニーズ事務所を辞めました。ここで新たなスタートラインについたと思います。ここからどうやって自分と向き合っていくか、どのぐらいかかるのかわからないですが、社会復帰もしなきゃいけない。そして社会復帰した時にはまた新しいスタートラインに立つと思います。それをこれから山口は続けていかなきゃいけない。だからこそ、ジャニーズ事務所もそうですが、僕個人としても山口を見ていく。そして、彼が普通の社会に戻る姿を僕は望んでいます」と強い眼差しで山口の未来についての希望を口にした。


 最後に国分は「これから先のことは正直、誰もわからない状況です。ただ、山口もTOKIOも背負うべきものを背負っていくしかない。山口は自分の犯してしまった罪。そしてTOKIOは山口のいないTOKIO。目の前にある現実にとにかく向き合って、一歩一歩丁寧に丁寧に進んでいけば、必ず小さい光が見えてくる。もうそれを信じて自分たちは進んでいかなきゃいけないなと。山口だけではなく、TOKIO4人も被害にあわれた方、そのご家族への想いを忘れずに今後もしっかりと向き合い、歩んでいこうというところが今言えることかなと(思います)」と自身の考えを伝える。


 そして「ファンの皆さんには本当に迷惑をおかけしてますし、白紙ということしか言えないことに、自分たちも悔しい思いでいます。ただ自分たちもなんとか希望を持って、前に向かっていきたいと。そこもわかってもらいたいなと」とファンへの謝罪とお願いを口にし、「それから、これは改めてお願いです。被害者の方への誹謗中傷、そして被害者の特定というものはやめていただきたいです。これは本当に強く思います。よろしくお願いします」と深く頭を下げた。(向原康太)