親は子どもの就職活動に対して、どのような意識を持っているのだろうか。しゅふJOB総研は5月7日、働く主婦712人を対象に実施した調査の結果を発表した。
就活中の子どもにどのくらいアドバイスしたいか聞くと、「求められたらアドバイスしたい」が最も多く66.7%に上った。「積極的にアドバイスしたい」は15%だった。
一方、「よほど困っている時以外はアドバイスしない」(14.3%)、「一切アドバイスはしない」(2.8%)と本人に任せるという人もいた。
親確をすると「内定辞退が多く、魅力のない会社」だと思われる可能性も
近年は、内定者の親にも入社承諾の確認を行う「親確(おやかく)」をする企業が増えている。親の反対で内定を辞退する学生が増えているからだ。
しかし親確をする企業に対して、「悪い印象を持つ」(15.6%)、「どちらかと言えば悪い印象を持つ」(29.9%)は合わせて45.5%にも上る。一方、「良い印象」「どちらかと言えば良い印象」は計18.4%にすぎない。
「悪い印象」と答えた親の中では、「よほど困っている時以外はアドバイスしない」「一切しない」が合わせて29.5%と最も多い。就職活動は子どもが自立して行うものだと考えている親は、親確にも否定的なことがわかる。
逆に、親確に対して「良い印象」「どちらかと言えば良い印象」を抱く親は、「積極的にドバイスしたい」の割合が高い。子どもの就活に積極的に関わっていきたいと思っているのだろう。
親確に否定的な人からは、
「社会人となるのに、親も関わるのは過保護すぎると思う」(40代)
「成人した本人が決めていることに本来親の同意は必要ない」(40代)
といったコメントが寄せられた。他にも、「それだけ内定後の辞退が多く、同業の中で魅力のない会社なんだと思う」(30代)という声が出ていた。親確をすることで、内定辞退者が多いという印象を与えてしまうようだ。
一方、肯定的な人からは、「親も子供の進路について、把握していることが大切だと思う」(50代)といった意見が寄せられた。他にも、就職先の判断に親が加わった方が良いという意見もあった。
「隠れブラック企業は、子供には判断出来ないでしょう」(40代)
「本人と違う視点から、その会社なりを見られて良いのではないかと思います」(40代)