連休後は通勤・通学がつらいという人も多いだろう。ゴールデンウィークが明けた5月7日、首都圏の各路線では「急病人救護」での遅延が相次いだ。
10時過ぎ時点のJR東日本運行情報によると、京浜東北線鶴見駅、中央線四ツ谷駅、中央・総武線西船橋駅、埼京線渋谷駅で急病人の救護が行われた。
JR東日本担当者「確かに連休明けの今日は急病人救護での遅延は多かった」
ジョルダンライブには、京浜東北線利用客から8時台に「鶴見駅急病人、大井町駅荷物挟まり、更に品川駅非常停止ボタン、20分遅れ」という投稿があった。埼京線板橋~新木場駅間では24分の遅れが出ており「圧迫感が強く、クーラーはかかっているが暑く空気が悪いため車内では体調を崩す人もいた」というコメントも。
他にもつくばエクスプレス六町~秋葉原駅間、中央線西荻窪~立川駅などでも急病人の対応が行われ、遅延が発生していた。そんな状況にツイッターでは、
「休み明けだからって急病人出すぎでしょなんなんだこれは」
「皆GW明けに体調崩しすぎでしょ」
「急病人のため遅延してるの多いけどこれ絶対に連休明けの会社行きたくない病っしょ」
など、連休明けであることが影響しているのではという声も多く上がっている。
JR東日本広報担当者は「確かに連休明けの今日は急病人救護での遅延は多かったですね」と語る。
「しかし検証はしていないので、今日の急病人の多さは一概に『連休明けだから』とは言えません。いつでも起こりうることなので、当社としては安全安定な運行を心がけるに尽きます」
小規模な遅延の原因は「外部要因」 急病人救護は13%
国土交通省が昨年12月に発表した資料によると、2016年度に東京圏で平日20日間当たりの遅延証明書発行日数は中央・総武線各駅停車(三鷹~千葉)が19.1日で最多。同路線はほぼ毎日遅延しているといえる。
10分未満の小規模な遅延のうち、94%が利用者に関連する「外部原因」だ。原因別で最も多いのは「乗車時間超過」(47%)で次いで「ドアの再開閉」(16%)と続き、3位が「急病人」(13%)となっている。
対策としては乗車位置サインの変更や、ホーム要員・警備員の増員、啓発などでズムーズな乗降を促すなどを挙げている。
ただ「急病人」への対策は、鉄道側はもちろん乗客側としても中々予測しかねることだろう。連休明けは早く普段のペースを掴んで次の休みまで乗り切りたいものだ。