MotoGP第4戦スペインGPで、中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は12位フィニッシュでMotoGPクラスにおける自己ベストリザルトを獲得した。最高峰クラス4戦目のレースを終えた中上は、一歩ずつ確実に前進し続けている。
スペインのヘレスサーキットで行われたMotoGP第4戦。中上は予選で、14番グリッドを獲得した。予選Q2への進出はかなわなかったものの、予選Q1で2番手タイムを記録したマーべリック・ビニャーレス(モビスター・ヤマハ・MotoGP)との差は約0.15秒という僅差だった。
迎えた決勝レース、中上は序盤で17番手にまで順位を落とす。しかし、着実にポジションを回復し、上位陣の転倒もあって最終的に12位でチェッカーを受けた。今大会で3戦連続のポイント獲得、最高峰クラスにおける自身ベストリザルトだ。
「今日は暑い一日で、厳しいレースになりました。路面温度も上昇し、多くの選手が転倒を喫していました。レース後半は特に、前後タイヤとも充分なグリップ感を得ることが難しい状況でした」と中上はレースを振り返る。
また、序盤に順位を落としたことについて、「今の課題は、レース序盤にペースアップをすること」だとも語った。
「ここに苦労している原因をしっかりと究明したいと思います」
「今季ベストリザルトを獲得できましたが、まだ改善の余地はたくさんあるので、今日の結果にはけっして満足をしていません。次回の(第5戦)ルマンでは序盤からしっかりといいペースで走ることができるように取り組み、トップ10フィニッシュを目指します」
1戦1戦、着実に前進を続ける中上。目標のトップ10圏内でチェッカーを受けるまで、その距離はそう遠くはなさそうだ。