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グロージャンのクラッシュをハースF1代表が批判「ルーキーでもしないミス」

2018年05月07日 08:21  AUTOSPORT web

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ロマン・グロージャン(ハース)
ハースF1チームの代表ギュンター・シュタイナーは、F1アゼルバイジャンGPでのロマン・グロージャンのリタイアについて、ルーキーでも許されないミスであると批判した。チームはこの4戦で取れるはずのポイントを大量に失っているとして、完璧な仕事をする必要があるとシュタイナーは語った。

 グロージャンは予選でギヤボックストラブルが発生、最後尾グリッドからスタートせざるを得なかったが、レース終盤のセーフティカー先導時、6位に浮上していた。しかしタイヤを温めていたところ、ロックアップして壁にクラッシュ、その場でレースを終えることになった。彼は後に、左右に大きくステアリングを切っていた際に誤ってスイッチに触れてしまったことが原因であると語った。

 ハースはこれによってポイント獲得のチャンスを逃したため、シュタイナーはグロージャンのミスをルーキーでもしないレベルのものであると、強く批判した。

「ルーキーであろうが誰であろうが、(あのようなミスを犯すことは)考えられない」とシュタイナーはRacerに対して語った。

「グロージャンは決勝を最後尾からスタートした。(レッドブル勢がリタイアする前には)8番手に上がっており、(最終的に3位表彰台をつかんだセルジオ・)ペレスのすぐ後ろだった。そこまで浮上できたのは(運ではなく)速さがあったからだ。皆、1ストップで走っていたのだから」

「セーフティカーが出動して6番手に上がった。それにもかかわらずポイントを全く持ち帰ることができなかったのだ」


 ハースは今季、強力なマシンを作りながら、ポイントのチャンスをしばしば逃している。開幕戦では2台が上位を走っていたが、タイヤ交換のミスによって両車リタイアに終わった。結局序盤4戦で獲得したのは11ポイントのみで、ランキングでは8位にとどまっている。

「常にポイントを取りこぼしているように思う。我々は、ポイント圏内に入るためにマシンのポテンシャルを十分に活用するということができていない。マシンのパフォーマンスは非常にいい。それを考えれば上位を走っているべきなのだ」

 シュタイナーはチームメンバーの士気を高めるために努力しているという。
「君たちは悪くないと言ってやる必要がある。ロマンが壁に突っ込んだのは君たちのせいではない、とね。我々はいい仕事をした。マシンの準備をしっかり行い、ピットストップもうまくやった。予選が始まるまではすべてがうまくいっていたのだ」

「我々のチームは優秀だ。週末を通してすべてをうまくまとめ、やるべきことをしっかり実行するだけでいい。そうすればうまくいくだろう」

「時間がなくなりつつあるという感覚に陥るが、実際にはまだ4戦終えたばかりだ。今の時点では、最高の結果を出しているとはいえない。もっとうまくやれたはずだ。しかし戦いはまだ終わったわけではない」