トップへ

稲垣吾郎、“ゴローの日”はもうひとつの誕生日に 新しい地図の発足で引き出された様々な一面

2018年05月07日 07:11  リアルサウンド

リアルサウンド

写真

 稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人が7.2時間の生配信を行なう“ななにー“こと『7.2 新しい別の窓』(AbemaTV)。レギュラー化して2回目となる5月6日放送回も、お祭りのような時間に胸を踊らせた。


(関連:香取と草なぎによるSingTuyo「KISS is my life.」に感じた、新しい地図のテーマとの親和性


 りゅうちぇるをはじめとしたモデルたちとの路上バスツアー、たけし軍団とのヒヤヒヤするようなホンネトーク、香取&成田緑夢とのスペシャル対談……など、感想を語り始めたら7.2時間じゃ足りないくらい盛りだくさんの内容だった。特に今回は、5月6日=ゴローの日ということで、稲垣にスポットライトが当たる場面が多かった。次々とやってくるゲストから「おめでとう」と花束をもらう稲垣は、Twitterで「なんだか、自分の誕生日かと錯覚してしまう気分(^_^)」とコメント。だが、それもあながち間違いではないかもしれない。私たちが稲垣の新たな魅力に触れた記念日だと考えれば……。


 まずは、片岡愛之助から56本のバラの花束をもらうと、「ハグしてもらっていいですか」と積極的にスキンシップをとりながらも、「急に女子になってしまいました」と照れる乙女ゴローが飛び出す。そして片岡と稲垣が5600円と5万6000円のワインを当てる利きワイン対決になると、裏の裏をかきすぎてハズしてしまうというおいしい展開に。「もうワイン好きとか言えない……」としゅんとしたゴローは、見ている側のS心を刺激するようないじらしさ。草なぎが「ちょーだせー(笑)」とイジるのも頷ける。


 もしかしたら、その感覚は番組スタッフも同じなのかもしれない。映画『クソ野郎と美しき世界』をパロディにしたコントでは稲垣への無茶振りが連発。フジコの身体や掃除機、さらには鍋のお湯を鍵盤に見立てて弾きまくるピアニストゴローが笑いを誘った。また、料理ブロガーと共にキッチンに立ち「結婚するとこんな感じか」と優しい夫になった風のゴローも。


 この番組を初めて見た人は、稲垣がこんなにもコミカルな反応を見せる人だったのかと驚くかもしれない。“ななにーSPライブ“では、ぼくのりりっくのぼうよみとコラボして、カッコいい姿を見せたかと思うと、香取&草なぎのユニット“SingTuyo”で「KISS is my life.」を披露するタイミングで稲垣はステージをおりて客席の中へ。「やーなんか、うれしー!」と乙女ゴロー再び、といった様子でファンからペンライトを受け取って一緒に応援する。「最高! みんな最高だったよねー?」と観客を率先して盛り上げ、SingTuyoのふたりとぼくのりりっくのぼうよみを喜ばせた。


 また、人狼ゲームでは、市民のなかでも騎士という重要な役目を引いた稲垣。人狼から捕食される市民を守りきれず、つい「ごめんなさい」と口走ってしまう、うっかり騎士ゴローは人の良さがにじみててしまったのだろう。さらに、人狼が香取だとわかったときの鋭い目つきは、まさに名探偵・明智小ゴローだった。次回、6月3日放送予定の“ななにー“でも人狼ゲームは行なわれるという。稲垣の素がもっと暴かれるのではないかと思うと待ち遠しい。


 稲垣はきっと元来サービス精神の旺盛な人なのだろう。ブロガーゴローとしてデビューして半年。ブログを書くテーマについて、稲垣は「今までプライベートって全く出してきてなかったので、そういうのをちょっとずつ小出しに。(ファンの方の中には)見たくないものもあると思う。プライベートを出せば出すほどいいってものではないので、コメントとか読みながらどういうものを求められているのかなって」と語った。


 少年時代、引っ込み思案だったという稲垣。そんな彼がエンターテインメントの世界で活躍し続けてきたのは、ある意味でアイドル“稲垣吾郎“という仮面をかぶってきたからだろう。そして、「丁寧な暮らしに憧れる」という彼は、きっと日々を丁寧に積み上げることで、その仮面の内側で多彩なゴローが育まれてきたのではないだろうか。私たちは、その様々な顔を持ったゴローに、新しい地図が発足したタイミングで触れる機会をもらった。きっとこの番組の経験を通じて、さらに新しいゴローが生まれていく。やはり5月6日は稲垣のもうひとつの誕生日として、これからも花を贈りたい気分だ。(佐藤結衣)