デイトナ500とインディ500に出場して引退する“ダニカ・ダブル”に挑んでいるインディカー初の女性ウイナー、ダニカ・パトリックは、5月1日にリフレッシャーとルーキーに与えられたセッションで、2011年以来となるインディカーでのインディアナポリス・モータースピードウェイの走行を行った。
NASCARの開幕戦となるデイトナ500出場後に、エド・カーペンター・レーシングからインディ500に挑むことを発表。引退レースとなるインディ500では、懐かしい「GoDaddy」のグリーンカラーに、カーナンバーは13をセレクトした。
2011年以来のインディカー参戦となるダニカは、5月1日にリフレッシャーとルーキーに与えられた走行セッションで久々のインディカー走行を行った。
この日はダニカに加え、SPM/AFSレーシングから参戦するジェイ・ハワードとドレイヤー&レインボールド・レーシングから参戦のセージ・カラムのリフレッシャーたちとルーキー勢では、ロバート・ウィケンス(シュミット・ピーターソン)、マテウス・レイスト(AJフォイト)、カイル・カイザー(ユンコス・レーシング)の合計6人がルーキーとリフレッシャーに分かれ走行を重ね、それぞれテストをクリアした。
ダニカは3時間のセッションの中で終盤までリフレッシャーに与えられた課題をクリアできていなかったが、なんとか最後の10分でクリアすることができた。
インディ500では2009年に3位に入り女性最高位フィニッシュを記録しているダニカは、「ここでインディカーをドライブして7年が経ちました。長い時間でしたね。だから、今日一日で、より快適に、仕事を進めることでできるようになりたいと思っていました」
「一日でたくさんの期待を持つことができました。インディ500より最適な引退レースは考えられません。すべてはここから始まったから……」とダニカ。
リフレッシャープログラムは、2005年のルーキーイヤーに受けたルーキーオリエンテーションプログラムよりも難しいと感じていたようだ。
「ベイビーステップですね。インディ500でとても重要なことは、自分が感じている以上のことをドライブしないこと。噛みつかれてしまうからです。もうひとつは施設への尊敬の念です」
「まだ本当のインディであることを忘れています。1カ月前に予定していたテストは雪が降っていましたからね。これはただのテスト。だから、2週間後から始まるプラクティスが、本当のスタートですね」とコメントしている。
3回目のインディに挑むハワードは、ジェームズ・ヒンチクリフの5号車を使用した速やかにリフレッシャーの課題をクリアし、「今日は優秀だった」と語った。
「インディで初めて走る日にここに居られるのは快適だね。リフレッシュの日の後は気分が上がらないが、1日目は長く感じ、最高の日だったよ。リフレッシャーのスピードよりもいい感じだったし、もっと良くなったんだ」と5度目の参戦となるカラムも語っている。
第102回インディ500は、インディアナポリス・モータースピードウェイのロードコースを使用した第5戦インディグランプリ後の15日火曜日からプラクティス走行がスタートする。