アストンマーチンは5月4日、新型バンテージのコンペティションモデルであるバンテージGT3とバンテージGT4をカスタマーチーム向けにリリースすると発表した。
アストンマーチンはこれまで、先代バンテージでアストンマーチンV12バンテージGT3を、さらにV8バンテージGT4をリリース。V12バンテージGT3は42台が制作され、37台が販売されてきた。日本でもスーパーGT GT300クラスにA speed、Arnage Racingから参戦し活躍したほか、ヨーロッパやアジアで大活躍してきたマシンだ。
すでに市販車のバンテージは新型がリリースされ、それをベースとしたGTE規定のバンテージGTEは、現在行われているWEC世界耐久選手権第1戦スパに参戦しているが、カスタマー向けにGT3カー、GT4カーがリリースされることになった。
どちらもレース向けに改良された4リッターV8ツインターボエンジンを搭載。また、GT3にはGTEの開発で培った設計手法が活かされることになるという。すでにアストンマーチン・レーシングは車両の注文を受け付けており、2019年3月1日に公認を取得する予定だとしている。
「我々はこれまでカスタマーレーシングカーを購入してくれた世界中のコンペティターたちとともに築き上げた、カスタマーGTカーのリーディングサプライヤーとしての歴史を誇りに思っている」と語るのは、アストンマーチン・レーシングのマネージングディレクターを務めるジョン・ガウ。
「7年前、最初に購入してくれたカスタマーは、『何年にも渡って勝ち続けられるクルマを買った』と語っていた。今季、V12バンテージGT3はイギリスGTで成功をすでに証明している。その長いライフは他のメーカーにないものであり、私は新型GT3とGT4が同じようなものになると思っている」
GT3マーケットには、今季から新型ベントレー・コンチネンタルGT3が登場しているが、新型アストンマーチン・バンテージGT3、バンテージGT4も、世界中のレーシングチームにとって魅力的なものになりそうだ。