5月4日に110周の決勝レースが行われたスーパーGT第2戦富士。スーパーGT500クラスを制したMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生とロニー・クインタレッリが戦いをふり返った。
MOTUL AUTECH GT-R
松田次生
「まさか自分が(GT500通算)20勝を達成できる思いもしませんでした。スタート前は立川さんに並ばれるかなと思ってドキドキしていたくらい(笑)」
「こうやって優勝できたのはチームスタッフのみんなのおかげでもありますし、20勝のうち半分近くはロニー選手と獲っているので、ロニー選手にも感謝したいです。これからも記録を伸ばして、25勝、30勝と行けるよう努力していきたいですね」
「今日はロニー選手が最初と最後(のスティント)、僕が真ん中(のスティント)を担当する流れ。序盤はロニー選手が苦しそうで僕も大変な状況になるだろうなと思ってました」
「ただウォームアップが良さそうだったので39号車(DENSO KOBELCO SARD LC500)に(前へ)行かれた時になんとかアウトラップで抜けるかなと思っていましたけど、坪井選手は新人とは思えないアウトラップとGT300の処理でした。正直、感心しながら走ってました」
「ただ、そんなこと言っていたらダメなので、どこで抜こうかと考えていたら運悪くイエローフラッグが出ている区間でアウトラップのGT300に引っかかってしまい、一気に7秒くらいまでギャップが広がって、そこからなかなか詰められませんでした」
「チームからは近づけば勝てるかもしれないと言われていたので頑張ってプッシュして、インラップは(ピットに)入る時も四輪ロックさせながらギリギリまで攻めてましたね」
「ロニー選手に代わったあとは路面も良くなってきて、アウトラップも頑張ってくれたので、(今日の勝利は)チームとロニー選手のおかげだと思います」
ロニー・クインタレッリ
「昨日の予選でポールを取るポテンシャルがクルマにはあったのに、3番手だったので個人的には悔しかったです。今日のスタートはジャンプスタートだけはしないように注意しましたね(笑)」
「そのなかでも、(シグナルが)青になった瞬間の反応が良くて、それで1コーナーで1台抜くことができました。そのあともプッシュしたらダンロップコーナーで立川選手とバトルになって。すごくフェアなバトルでしたね」
「路面ができあがっていない状況(での走り)が僕たちのウイークポイントになっていて、トラフィックもあって(タイムを)ロスしました。それで39号車にも抜かれてしまいました」
「僕も次生と同じように(第2スティントの)アウトラップで抜けると思ってましたけど、39号車のペースが良かったですね」
「最終スティントは39号車の翌周にピットインしたので、これはチャンスだと思って、ピットを離れる時思いっきり攻めたので、ピットアウトしたときにはリヤタイヤに熱が入ってました。内圧の上がり方も早かったし、2周目からタイムが出せましたよ。フルプッシュでしたけど、あそこまでマージンが作れるとは思いませんでしたね」
「NISMOのスタッフもできる限り頑張ってくれている。総合力でランキング1位を維持し続けたいですね。次生は最多勝(記録更新)を狙ってますけど、僕は早く5回目のチャンピオンが獲りたいです(笑)」
「ただ、レースを見てもらえば分かるように、(第1戦で上位に入り)ウエイトを積んだチームは今日、周回遅れになってます。僕たちは次の鈴鹿でリストリクターが入るので、ここは頑張りどころですね」