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仮想通貨マイニングのためのCPUの寄付を募るユニセフのイニシアチブ「Hopepage」

2018年05月04日 21:02  Techable

Techable

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オーストラリア国内でUNICEF(国際連合児童基金)の代表を務める「オーストラリアユニセフ協会」は、一般ユーザーが寄付するCPUの処理能力を使って仮想通貨マイニング(採掘)を行い、子どもの支援活動のための資金を得るイニシアチブ「Hopepage」を2018年4月から実施している。
・寄付してもらったCPUを使って仮想通貨をマイニング
「Hopepage」が開設したウェブベースの仮想通貨マイニングプラットフォームには、世界中から誰もが参加可能。

トップページにある「Start donating(寄付に参加)」をクリックし、このプラットフォームに寄付するCPUの処理能力を20%から80%までのいずれかで設定すると、そのウェブページを開いている間、参加者が利用しているコンピューターのCPUの一部が仮想通貨「Monero」のマイニングに充てられる仕組みだ。

マイニングによって得た仮想通貨は「オーストラリアユニセフ協会」に寄付され、清潔な飲料水や治療食、ワクチンなどの救援物資を子どもたちに届けるための資金として役立てられる。
・CPUの寄付が社会貢献アクションに!?
UNICEFでは、「Hopepage」のほか、2018年2月には、シリアの子どもたちの人道支援のため、コンピュータゲームを趣味とする“ゲーマー”たちにCPUの処理能力の寄付を呼びかけ、仮想通貨「Ethereum」をマイニングするプロジェクト「GAME CHAINGERS」を実施し、1万1015人がこれに参加した。

仮想通貨の普及に伴って、自分のコンピュータのCPUを寄付するというユニークな社会貢献アクションも、少しづつ、広がっていきそうだ。(文 松岡由希子)

The Hopepage