KTMのファクトリーチーム、レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングは、5月3日にヨハン・ザルコとの間で2019年から2年間の契約に関して合意したことを発表。この発表によりKTMの2019年シーズンライダーラインアップが確定した。
ザルコは27歳のフランス人ライダー。2015年、2016年と2年連続でMoto2クラスのチャンピオンを獲得、2017年よりMotoGPクラスにステップアップし、モンスター・ヤマハ・テック3に所属している。MotoGPクラス参戦初年度の2017年にはルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、2018年シーズンでMotoGPクラス2年目となるが、2019年以降の動向が最も注目されていたライダーだ。
レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシングは2日にポル・エスパルガロとの契約延長を発表しており、来年からの2年間はポル・エスパルガロ、ザルコの体制で参戦することになるが、テック3が2019年からKTMのサテライトチームとして参戦することが決まっており、動向が注目される。
KTMのスポーティングディレクター、ピット・バイラーは、ザルコの起用について次のようにコメントしている。
「ヨハンとは彼がレッドブル・MotoGPルーキーズ・カップ(マシンはKTMのワンメイク)に参戦したときから常に良好な関係があり、Moto2クラスに参戦時には、WP(KTM傘下のサスペンションメーカー)を通じてMoto2プロジェクトを支援した。彼は元所属チームのチームマネージャーであるアキ・アジョとは良好な関係があり、我々も現在の彼のパーソナルマネージャーであるアジョとは良好な関係がある。この合意はグループの努力の賜物だ」
「我々は勝てるバイクを造り上げるための能力があると信じなければならない。ヨハンは目に見えないその信頼を感じてくれた。彼が自分のレベルを継続するために、我々は十分な強さを発揮できるパッケージを提供するという責任がある。それが我々の目標だ」
「我々は、このカテゴリーにおいて前進を果たしたい。それは明白であり、最初の2年間はプロジェクトを構築し、全てが機能している。可能な限りのベストライダーを起用することは当然であり、ヨハンはサテライトマシンでファクトリーライダーたちに競り勝ち、安定してトップグループに進出している。これは強い精神面を持ったファイターであることを意味する。ヨハンのようなライダーとともに、次のレベルに到達すると確信している」