スーパーGT第2戦富士、GT500クラスのポールポジションはZENT CERUMO LC500の立川祐路が獲得した。立川は通算23回目、自己のもつGT500最多ポール記録を更新している。
午前中に富士スピードウェイを覆った濃霧の影響で、予選は2段階ノックアウト方式ではなく、20分間の通常計時1セッションに変更された。
出走ドライバー登録はなく、各車「1名以上」のドライバーがタイムを出せばクオリファイとなる(タイムを出すのはコンビ/トリオのうち1名のドライバーで構わない)。使用できるドライ用タイヤはQA、QBの識別マーキングが施された2セット。
GT500クラスの予選は15時15分にスタート、路面はドライで気温21度、路面温度は34度。風はストレート追い風方向で強めに感じられる。各陣営、ひとりのドライバーにセッションを託すと見られるなか、開始と同時にコースインしていったドライバーは以下のとおり。
KeePer TOM'S LC500:平川亮
CRAFTSPORTS MOTUL GT-R:千代勝正
WAKO'S 4CR LC500:大嶋和也
ARTA NSX-GT:野尻智紀
カルソニック IMPUL GT-R:ヤン・マーデンボロー
MOTUL MUGEN NSX-GT:中嶋大祐
KEIHIN NSX-GT:塚越広大
WedsSport ADVAN LC500:国本雄資
MOTUL AUTECH GT-R:ロニー・クインタレッリ
フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R:ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
au TOM'S LC500:関口雄飛
ZENT CERUMO LC500:立川祐路
DENSO KOBELCO SARD LC500:ヘイキ・コバライネン
Epson Modulo NSX-GT:ベルトラン・バゲット
RAYBRIG NSX-GT:山本尚貴
まず1セット目でのアタック、ここでDENSOのコバライネンが1分28秒573でトップに立つ。コバライネンは翌周もセクター1、2とベスト更新の走りを続け、セクター3でEpsonに詰まり気味になりながらも、1分28秒526へとわずかにタイムを伸ばした。
各車が最初のアタックを終えた時点で全15台が1.1秒差以内。2番手はMOTUL GT-Rのクインタレッリで、3番手にWedsSportの国本、4番手WAKO'Sの大嶋、5番手CRAFTSPORTSの千代と続き、NSX勢ではRAYBRIGの山本が8番手で最上位だ。
そしてセッション後半、おそらく各車2セット目に履きかえての再アタック合戦となる。ここで最初にポジションを上げてきたのはauの関口、1分28秒229でトップへ。これをWAKO'Sの大嶋、そしてZENTの立川とレクサス勢が更新し、立川は唯一の1分27秒台となる1分27秒904をマークしてポールポジション獲得を決める。
立川に迫る勢いを見せたのはMOTUL GT-Rのクインタレッリだったが、大嶋にも及ばず3位どまり。また、セッション最終盤に苦境のNSX勢のなかでMOTUL NSXの大祐が5番手に食い込む力走を見せた。ただ、これをDENSOのコバライネンがうっちゃり返してトップ5の座を確保。上位は立川、大嶋、クインタレッリ、関口、コバライネン、大祐という順位になった。
GT最速男・立川は通算23回目のポールポジションで、自己のもつ最多記録を更新した。