ルイス・ハミルトンはメルセデスF1の2018年型マシンの性能を引き出すのに苦戦しており、W09はその前身である“ディーバ”よりもドライビングが難しいと主張している。
現F1チャンピオンのハミルトンはアゼルバイジャンGPにおいて、ようやく彼とチームにとって今季初となる優勝を飾った。しかしその勝利は、レースを首位で走行していたチームメイトのバルテリ・ボッタスがデブリを踏み、残り2周を残すところでリタイアしたことで手に入れたという、幸運によるものだった。
ハミルトンはメルボルンでの開幕戦予選で圧倒的な速さを見せつけたが、その後メルセデスはフェラーリに明らかに差をつけられていた。
W09はパフォーマンスの面で一貫性に欠けるところがあるが、W09の主要な問題は、ピレリタイヤの性能を十分に引き出せていないことに集中しているようだ。
「マシンをさらに改良し、もう少しドライブしやすくする必要がある」とハミルトンは話す。
「マシンは昨年よりも確実にドライブしづらくなっている。僕たちはその部分で作業を続けていく」
バクーでの幸運な勝利によって、ハミルトンはドライバーズ選手権のトップに駆け上がった。しかし、33歳の彼はメルセデスとフェラーリの間にはいまだに差があることをしっかりと認識している。
「さまざまな異なる状況が入り込んできたおかげで首位でフィニッシュできた一方で、やるべき仕事がまだたくさんあることは確かだし、僕たちはまだ遅れをとっている」
「キミ(・ライコネン)はセバスチャン(・ベッテル)よりコンマ2秒速く、もう少しでポールポジションを獲得するところだった。今のところ、彼らの純粋なペースは僕たちを大きく上回っている」
「それに決勝レースではセバスチャンが状況をコントロールしていたし、彼らのレースペースは僕たちよりも少し上回っていたのは確かだ」
「僕たちは間違いなく先頭集団にいたし、マシンがとても酷かったというわけでは決してないけどね」