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KAT-TUN『タメ旅』が帰ってくる! ジャニーズ初のネット冠バラエティへの期待

2018年05月03日 07:01  リアルサウンド

リアルサウンド

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 5月3日、KAT-TUNの『タメ旅』がついに帰ってくる。『タメ旅』とは、2015年4月から2016年3月まで放送されていた『KAT-TUNの世界一タメになる旅!』(TBS系)の愛称。KAT-TUNのメンバーが、“天の声“と呼ばれる番組スタッフの指令に応えていく旅番組だ。近年、“ジャニーズなのに“と銘打ち、過酷なロケを敢行する番組は珍しくなくなってきた。だが、『タメ旅』は、そのなかでも間違いなく上位に入るであろう無茶振りが大きな見どころだ。


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 たとえば、亀梨和也の寝起きを襲い熱々のラーメンを頬にのせたり、高所恐怖症の中丸雄一を南半球で最も高いビルのてっぺんに連れ出したり、ことあるごとに上田竜也にシャドウボクシングをさせてみたり……。だが、彼らはそんな無茶振りを実に見事に応えていく。亀梨は目覚めたばかりとは思えない冷静さで“ジャニーズのセックスシンボル“という期待を察知し、セクシーにラーメンをすする。中丸はリアルな弱点も隠すことなく見せることで番組を盛り上げていく。そして、上田はネタにされながらもリクエストに応え、ここぞというときにキレ芸を披露して笑いを誘う。


 “持ってる”そんな風に思わせるのは、どうしたら彼らのキャラクターが生きてくるかが考えられた、愛のあるイジりだからこそだろう。番組を通じて、メンバーひとり一人の魅力が見えやすくなった。それは、この番組でのやりとりが、KAT-TUNにとってバラエティのコントロール精度を高めるトスバッティングのような基礎トレーニングになっていたからではないだろうか。彼らなら打てる、そう信じた球を投げ続けてきたのが、『タメ旅』の歴史のように感じる。


 基本的に天の声の指示に従うメンバーも、時には「お前がやれ!」と反論する場面もあった。天の声も「誰だ、タメ口をきいたのは!」と笑いながらツッコミを入れる。信頼関係があるからこそ成り立つじゃれ合いは実に微笑ましい。ときにはプロデューサー自ら天の声にイジられることも。上田に助けを求めると「彼女か!」とツッコミを入れるシーンは小気味よいものだった。


 2016年3月25日、メンバーだった田口淳之介が脱退、そしてKAT-TUNが充電期間に入るというタイミングで一度幕を閉じた『タメ旅』。そのときには「このバカタレが!」と、叱咤激励をして、ファンと一緒に「放電するなよ!!」と最後までイジり倒した。そんな番組とファンに対して「放電しねぇよ」「絶対戻ってくるぞ」と言い放ったメンバーたち。まさに有言実行となった今回の復活に心が弾む。


 『タメ旅』は、KAT-TUNが持つまっすぐさ、いつも本音でぶつかる不器用なほどの男気、そして愛らしさをうまく引き出した。先日、東京ドームで行なわれた『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』に、天の声が乱入するという、なんとも『タメ旅』らしい演出で復活が発表された。ロケ地も会場の投票で決めるなど、さっそくファンも巻き込んでいく。『KAT-TUNの世界一タメになる旅!+』と名も新たに、ジャニーズ初のネット冠バラエティとなる同番組。地上波からネット配信へ、ステージが変わることでさらに暴れてくれるのではないだろうか。(文=佐藤結衣)