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TOKIO、今後の音楽活動は白紙に 城島茂「断腸の思いです」

2018年05月02日 16:51  リアルサウンド

リアルサウンド

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 5月2日、都内某所でTOKIO・城島茂、松岡昌宏、長瀬智也、国分太一による記者会見が開かれた。同会見はメンバーの山口達也が未成年に対する強制わいせつ容疑で書類送検されたことを受けたもので、テレビ局各局のワイドショーでは生中継が行われた。


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 メンバー一人ずつ会見場所に現われると、リーダーの城島が代表して謝罪の言葉を述べ、4人は深々とお辞儀をした。城島は4月30日に行われた5人での話し合いを振り返り、山口から「TOKIOを辞めます」と言われたことを明かすと、「話し合いの中で出たというわけではなく、本人(山口)はもともと決意を固めていたようで、途中から自分のカバンの中から退職願、辞表を取り出して、リーダーである私に託してきました」と説明。しかし憔悴した山口の姿を見て、「辞めてくれ」とは言えなかったと胸中を明かし、「TOKIOとしてやっていかなければならないこと、責任が確かにあります。今後私たちが、芸能活動、音楽活動を含め、山口の処遇を含め、どうすべきか、答えはその時出さなかったことは事実です」と今後の活動についてはっきりした結論は出ておらず、辞表は城島が預かっていると語った。


 松岡は被害者とファン、関係者への思いを涙ながらに語ると、山口の会見での「まだ席があるならそこに帰りたい」という言葉について「彼の甘ったれた意見はどこから生まれたものなのかと正直思いました」と厳しい意見を投げかけた。「TOKIOに戻りたい、TOKIOがある、TOKIOに帰る場所があるという気持ちが彼のなかにある、その甘えの根源がぼくらTOKIOだったら、これはあくまで自分の意見ですけど、そんなTOKIOは一日もはやくなくしたほうがいいと思います。僕がテレビを見ていたらそういう視聴者の一人になっていたと思います」と語る一方、「今自分たちにできることをしっかり果たすのがプロ。その狭間で闘っています」と現在の思いを述べた。


 長瀬は事件を知らされたた時のショックを振り返り、「お酒のせいにしてしまったり、ここに戻ってきたいという発言に、彼の甘さがにじみ出ていたと思います」と言うと、「大人として一人の男としてこのように導くこと(TOKIOに戻ってくること)は決して許されることではありません」と発言。「被害者の方に純粋な気持ちがあったと思うと、胸が苦しいです。なので、被害者の方を攻めたり、特定するような人が出ないことを心から願っています」と語った。


 一方、自身がMCを務める情報番組『ビビット』(TBS系)でも度々山口の話題を扱ってきた国分。悲痛な面持ちで「正直、ここ数日、複雑です。今も複雑な状況でしゃべっています」と言い、「ただ、自分の心の片隅に手を差し伸べてしまいたくなる時もあります」と明かし、山口が辞表を提出したことに触れながら、「もしその辞表を受理したとしても、僕は山口を見捨てることはできません」と語った。


 事務所の社長・ジャニー喜多川氏が会見に先駆けて発表していた「私自身は全ての所属タレントの『親』としての責任を負いながら今後も彼らが“ひと”として成長できますよう、支援し続けて参る所存でございます」とのメッセージに対し、松岡は「自分たちTOKIOの親ですから。親にそんなコメントを出させるような……情けない気持ちでいっぱいです」と悔しそうな表情でコメントし、城島はジャニー氏から大丈夫なのか、と声をかけられたことに触れ「(デビューから)23年が経ってもまだ心配させてるんだな、このグループは」と申し訳なく思ったと明かした。


 間もなくデビュー25周年を迎え、ツアーやアルバムも予定していたTOKIO。今後の音楽活動については、「TOKIOの楽曲は彼が演奏する音がないと、まったく形にはならないので。今、そういう状況でこれからのことはこれから4人でまたゆっくり考えながら、話し合いながらやっていこうと思っています」と長瀬。続けて国分が「今は白紙にして、とりあえず音楽活動は考えるのをやめて。向き合えることに今は向き合っていきたい」と語ると、城島はTOKIOの結成時を振り返り懐かしそうな表情を見せ、「音楽がベースにあるのは間違いないと思うんですが、気がつけばバラエティとか役者とかいろんなお仕事をもらえるようになりました。今、音楽活動白紙だと。正直、断腸の思いです」とコメント。最後に松岡は「一番ファンの方はそこを気にしていたと思います。その声も僕らにはちゃんと届いてましたし、だからこそ去年からしっかりアルバム制作、25周年のライブ……喜んでもらおうと思って色々考えていました」と語った。


 4人は今後、一部活動を継続していく模様だ。(向原康太)