マクラーレンF1は、バルセロナに持ち込む予定である大規模アップグレードを、パフォーマンスの向上につなげたいと考えている。だが、レーシングディレクターのエリック・ブーリエは、ライバルチームたちも同様の進歩を見せてくるだろうと考えている。
エンジンパートナーのルノーと組んで1年目となる今シーズン、マクラーレンはこれまでのところ、期待に沿うパフォーマンスを発揮できていない。
それでも、マクラーレンは開幕戦のメルボルン以降コンスタントにポイントを重ねており、現在コンストラクターズ選手権では先頭を走る主要3チームに続く4番手につけている。
ブーリエは、大規模アップグレードによって、先行するライバルたちに近づけることを願っている。ただし、それはスペインGPに向けたチームの働きにかかっている。
ブーリエは、スペインのEl Confidencial紙に対し、「我々はバルセロナに向けた新たな方針を持っている。しかし、だからといって他のすべてのチームよりも我々が大きく躍進するとまでは考えていない」と述べて、さらに以下のように続けた。
「パドックのほとんどのチームがバルセロナに新たな空力パッケージを持ち込んでくるだろう。だから、我々と他のチームとの距離は変わらないか、変わったとしても我々が多少躍進するのか後退するか、なんとも言えない」
「この進化がうまく機能して、我々が期待している場所に届くのかどうか、それは我々次第なのだ。そのうえで、ライバルチームが我々と同じレベルの仕事をしてこないことを願うよ」