メルセデスF1チームのノンエグゼクティブチェアマンであるニキ・ラウダは、もし自分がレッドブル・レーシングのボスであったら、同士討ちのアクシデントを起こしたマックス・フェルスタッペンとダニエル・リカルドを厳しく叱責し、ふたりに損害を弁償させると語った。
F1アゼルバイジャンGPで、フェルスタッペンとリカルドはほぼ40周にわたりスリリングで妥協のないホイール・トゥ・ホイールのバトルを繰り広げたが、その戦いは悲惨な終わりを迎えることになった。レース終盤、ターン1に差しかかるところでフェルスタッペンの追い抜きを試みたリカルドが彼のマシン後部に追突し、両ドライバーともリタイアを喫したのだ。
メルセデスも、激しいライバル関係にあったルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグがチームメイト同士だった時代には何度か同士討ちを経験している。ラウダは彼なら今回のフェルスタッペンとリカルドの問題にどう対処したかと尋ねられて、こう答えた。
「私だったらトト(・ウォルフ)と一緒にふたりをオフィスに呼び出し、彼らがもたらした損失について年俸から差し引くと告げるだろう」とF1の伝説的存在であるラウダは語った。
「我々は一度そのことを検討したことがある。結局は実際にそうする必要はなかったが」
ラウダは、レッドブルにとって手痛い幕引きとなったふたりの接触について、主な責任はフェルスタッペンにあると考えている。
「あれは最悪な出来事だった。我々も一度(2016年のスペインGPで)経験がある」とラウダは語った。
「私の考えでは、責任の70パーセントはフェルスタッペンに、30パーセントはリカルドにある。フェルスタッペンは何度も動いていた。あれではリカルドは行き場がない」
メルセデスの代表であるウォルフは、速いドライバーふたりを擁するチームは、コース上でのクラッシュというリスクを常に抱えているという考えを示した。
「ドライバーが出場するすべてのレースの向こう側では、大きな組織が舞台裏で24時間365日、できる限り最高のマシンを用意するために作業しているということを、ドライバーたちに認識させなければならないと思う」とウォルフは述べた。
「しかしそれと同時に、勇敢なスピリットを奪いたくはない」
「前にも言ったが、マシンを駆る2頭の番犬に、子犬のような振る舞いを期待することはできない。ふたりの速いドライバーを擁することには、良い面も不都合な面もある」