ルーカス・ディ・グラッシ(アウディスポーツ・アプト・シェフラー) フォーミュラE第8戦で、ルーカス・ディ・グラッシが3戦連続で2位
◆ルーカス ディ・グラッシが3戦連続で2位表彰台を獲得
◆ダニエル アプトは、予選14番手から7位フィニッシュ
◆Team Audi Sport ABT Schaefflerは、チームランキングを3位に上げる
2018年4月28日 パリ:電気自動車のレースシリーズ、フォーミュラE選手権の第8戦がフランスの首都パリで開催されました。アウディスポーツ・アプト・シェフラー(Audi Sport ABT Schaeffler)のルーカス・ディ・グラッシとダニエル・アプトは、素晴らしい追い上げを見せて大観衆を沸かせました。
予選では苦戦したアウディの両ドライバーですが、決勝レースではあわせて11もポジションを上げてチェッカーを受けました。ディ・グラッシは3戦連続で2位、アプトは予選14番手から7位まで順位を上げました。
午前中に行われた練習走行では、エッフェル塔の近くに設営された市街地サーキットで、昨年のチャンピオン、ディ・グラッシがコースレコードを叩き出しました。チームメイトのアプトも、その記録に近いタイムで周回していました。
しかし、予選では両ドライバーともに、低い路面温度に苦しめられ、タイヤを効果的に使うことができず、ディ・グラッシはわずか0.005秒及ばずに、トップ5で争われる最終予選の“スーパーポール”への進出を逃します。
アプトもわずか0.3秒の遅れをとっただけでしたが、激しい戦いが続くフォーミュラEでは、このタイム差が大きく影響し、オーバーテイクが非常に難しいこのサーキットで、予選14番グリッドからのスタートとなりました。
これまでのレースと同様に、アウディの両ドライバーは、決勝レースではAudi e-tron FE04の高いポテンシャルをフルに引き出して見せました。アプトは、レース前半に7台のマシンをオーバーテイク。レース終了間際にはファンブーストを使用して、歴代チャンピオンのセバスチャン・ブエミ(ルノー・e.ダムス)の攻略に成功します。しかし、最終ラップにブエミが反撃に出て、ふたたびアプトの前に出ます。
チームメイトのディ・グラッシは、スタートでポジションをひとつ上げます。レース前半にはエネルギーを温存して、マシン交換までにトップのマシンよりも2周多く走行することに成功します。チームの素早いピットストップを終えた時点で、ディ・グラッシは4番手にポジションを上げます。
その後、ファステストラップを連発してトップのマシンに迫り、前回のローマで優勝したサム・バード(DSヴァージン・レーシング)に続き、最終ラップには2番手を走行していたアンドレ・ロッテラー(テチーター)をオーバーテイクします。
3戦連続で2位に入り、フォーミュラE通算23回目の表彰台を獲得したディ・グラッシは、次のようにコメントしています。「信じられないようなレースで厳しい戦いでした。レース前半はエネルギーを温存することに集中しました。後半は全力でアタックして2位のトロフィーを掴みとることに成功しました。これ以上ない喜びです」
また、アプトは次のようにコメントしています。「予選グリッドにはがっかりしましたが、決勝レースではうまくオーバーテイクすることができました。ファンの皆さんは楽しんでくれたと思います。残念ながら、最終ラップでは“永遠のライバル”のブエミが、シケインで猛アタックをかけてきて、ポジションを落としてしまいました。ファンブーストには感謝しています。このレースでも有効に使うことができました。次のレースでは、予選で上位に進出して、表彰台に返り咲きたいと思っています」
チーム代表のアラン・マクニッシュは、次のように述べています。「何というレースでしょう! 最終ラップでは激しいバトルが展開されました。レースでは、ルーカスとダニエルの素晴らしい追い上げを見ることができました」
「とくに、ダニエルの走りは際立っていました。彼はレース前のミーティングで、このサーキットでオーバーテイクするのは無理だと誰もが思っているが、自分はできると話していて、その通りに実行したのです」
「最終ラップのブエミの強引なアタックで、ポジションを落としてしまったことが残念です。ルーカスは、ふたたび力強い走りを見せて、今回もファステストラップを記録しました」
アウディ・モータースポーツ代表のディーター・ガスは、次のように語っています。「予選では期待通りのポジションを得ることができませんでした。オーバーテイクが非常に難しいこのコースでは、それが大きなハンデとなります。しかし、ふたりとも素晴らしいレースをしてくれました」
「特にダニエルの走りは称賛に値します。彼は、断固たる決意を持って、大きなリスクを冒すことなしに、見事なオーバーテイクを見せてくれました。3戦連続で表彰台を獲得したルーカスの走りも見事でした」
AUDI AG取締会会長ルパート・シュタートラーが見守るなか、アウディスポーツ・アプト・シェフラーは、フォーミュラE世界選手権のチームランキングを3位に上げました。ディ・グラッシはドライバーズランキングで5位に浮上しました。アプトも2ポイント差で6位につけています。第9戦は、5月19日にアウディにとってホームラウンドとなるドイツのベルリンで開催されます。
※本リリースは、AUDI AG配信資料の翻訳版です。