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「アンタ、大きいなぁ」「AVどれがいい?」介護現場のセクハラ、3割が経験…組合調査

2018年05月02日 11:02  弁護士ドットコム

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介護現場で働く人のうち約3割が利用者や利用者の家族からセクハラを受けたことがあるーー。こうした調査結果を、全国約7万8000人の介護労働者が加盟する労働組合「日本介護クラフトユニオン」(久保芳信会長)が4月27日に発表した。介護クラフトユニオンは「介護現場の安全面も考えてほしい」と呼びかけている。


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調査に協力した人たちが寄せた声は以下のとおり(一部抜粋)。少なくない数の現場で、深刻なセクハラ被害が起きている様子がうかがえる内容だ。


・胸を触る、服の中に手を入れる、お尻を触る、「アンタ、大きいなあ」等言ってニヤニヤしながら見る、手でもむような動作をして見せる。(訪問介護 介護員 女性)


・アダルトビデオのパッケージを見せられ、どれがいい?と言われた。訪問時アダルトビデオを見ていてすぐに消してはくれたが、訪問する時間が分かっているので消しておいてほしかった。調理時、背後より近づいてきて背中をなでられた。突然だったので驚いた。(訪問介護 介護員 女性)


・男性入居者様に下着確認に訪室すると、ベッドに引っ張られた。援助中、体を触られた。女性入居者様に他の職員と性的関係になっている、他の職員との間にできた子をおろした、など根も葉もない事実をあちこちで言いふらされた。(有料老人ホーム 介護員 女性)


・利用者におむつ交換をしたら、利用者から股間を何度も触られた。(グループホーム 介護員 男性)


●「不必要に個人的な接触」が51.0%で最多

今回の調査は、すべての組合員が対象。2018年4月から始め、4月20日までに回答した1054人(女性908人、男性146人)の分を集計して発表した。1054人のうち28.8%にあたる304人(女性286人、男性18人)が「セクハラを受けたことがある」と答えた。


また、どんなセクハラに遭ったかについては複数回答で、「不必要に個人的な接触をはかる」が51.0%で最多。「性的冗談を繰り返したり、しつこく言う」(46.7%)、「サービス提供中に胸や腰などをじっと見る」(25.7%)、「食事やデートへの執ような誘い」(10.2%)、「性的な関係を要求する」(9.9%)と続いた。


(弁護士ドットコムニュース)