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『花のち晴れ』に花沢類が! 花男ファンを一瞬で“あの頃”へ引き戻す、小栗旬の凄まじきパワー

2018年05月02日 06:51  リアルサウンド

リアルサウンド

 晴(平野紫耀)から庶民狩りしないことを約束された音(杉咲花)だったが、“C5”のメンバーで晴に想いを寄せる愛莉(今田美桜)の策略によって学校中に庶民であることをバラされてしまう。英徳学園の生徒たちが寄ってたかってひとりの生徒を攻撃する様は、“F4”の時代の“赤札”を彷彿とさせる壮絶なものだ。


 5月1日に放送されたTBS系火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』第3話は“赤札”はもちろん、音と晴の関係性の変化に『花より男子』を思い起こさずにはいられなくなったのだが、そのすべてを差し置いても、花沢類(小栗旬)のサプライズ登場に尽きると言ってもいいだろう。


 前週の次回予告で“F4”のメンバーが登場するということは明かされていたが、はやくも“花男”随一の人気キャラクターが登場するとはこの上ないサプライズだ。第1話で回想シーンやホログラムで道明寺司(松本潤)が登場した際にもTwitterをはじめネット上で大きな反響があったが、それを上回るほどの熱狂が巻き起こったことは言うまでもない。


 天馬の登場によって、音からかけられた疑いを晴らせずにいた晴が、意気消沈しながら“C5”の溜まり場であるラウンジにやってくると、いつも晴が座るソファに横になっている花沢類の姿。「なーんか、雰囲気変わっちゃったね」とおなじみの調子でつぶやく類に、晴は「大事なものがわからなくなって。こういうとき道明寺さんならどうします?」と相談。


 それに対して類は、持ち前のトーンを一切崩さずに「司は野性だからさ。そのごちゃっとした中の一番大事なものしか眼中にないよ」とアドバイスをする。花沢類の口から発される「司」という言葉だけで、全国の“花男”ファンを一気に10年前へと引き戻すだけのパワーが溢れ出る。


 先日『花より男子』で西門総二郎を演じた松田翔太の結婚が発表され、松田のInstagramに“F4”メンバーが集結した写真がアップされて大きな話題となった。これはもう西門と美作、そして回想やホログラムではない道明寺、さらにはつくしのゲスト出演を本格的に期待してもいいのではないだろうか。


 閑話休題、“F4”に憧れ英徳を守るために庶民を排除してきた晴に訪れた明確な感情の変化。音の見舞いに訪れ、パンチを食らって失神した晴が目を覚ましたときの2人のやり取りであったり、コンビニのシーンやバッティングセンターのシーンと、はやくも2人のやり取りが微笑ましく映りはじめ、どことなく打ち解けはじめた頃のつくしと道明寺の姿が重なる。


 そして、原作以上に貫禄充分の愛莉の姿がこのドラマ全体にメリハリを与えていく。“福岡で1番可愛い女の子”として注目を集めた今田美桜の狂気じみた表情の数々は、そのキャッチコピー通りの愛らしさがあるからこそに際立つのだろう。目をひん剥いて感情をあらわにする姿に、もんじゃ焼き屋に入ってきたときの周囲を凍りつかせる表情。もっと彼女が暴走する姿を見たいと思わずにはいられない。(久保田和馬)