弁護士が設計したスマホアプリ「残業証拠レコーダー」を提供する日本リーガルネットワークがブラック企業エピソードの募集を開始した。
募集テーマは「辞めてよかった!自分が体験したブラック企業はこんなに酷いところでした」。締切は6月10日までで、最長1000文字。ブラック企業の実態を最もリアリティをもって伝えられたエピソードとして大賞に選ばれると賞金5万円が贈呈される。同社は、
「過去にブラック企業に勤めていたという方、世間にブラック企業の実態を知ってもらいたいという方は、ぜひともご応募ください」
と応募を呼びかけている。
ブラック企業問題解決には「周囲の人々の理解・応援」も重要
内容の一例として、長時間労働や休日労働、低賃金や残業率の未払いの他、売れ残りの自己負担、理不尽な罰金、異常に暑い・寒いなど劣悪な職場環境などが挙げられている。
「働き方」は会社によって非常に大きな違いがある。エピソード募集の経緯について同社は、「例えば新卒からずっとまっとうな企業で働いている方などは、(ブラック企業に関する)報道を見ても、リアリティを感じない場合が多いのではないかと推察されます」としている。
またずっと「ブラック企業」で働いている人の中には、自分の勤務する会社がブラックだと実感していない人もいるだろう。同社は、長時間のサービス残業などを解決するためには行政の規制だけでなく、周囲の人々の理解・応援も重要であるとして募集を開始したという。
応募されたエピソードは厳選して公式サイトで紹介される。他人事だと笑える人はまだいいが、ハッとする人がいないことを祈るばかりだ。