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マドンナもP!NKもハマった 歯につけるジュエリーに専門家が警鐘

2018年05月01日 11:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

マドンナの歯もギラリ(画像は『Madonna 2014年11月6日付Instagram「Having an Innovative Moment!」』のスクリーンショット)
数年前からじわじわと流行し始めている「歯を用いたお洒落」。「マルーン5」アダム・レヴィーンのモデル妻ベハティ・プリンスルーは‟親しらず”を金に浸し、廃棄される運命だったはずの歯をペンダントトップとして再利用した。ホンモノの歯を用いて作ったアクセサリーが欧米では注目され、イヤリングに加工した“歯アクセ”などの販売も話題となった。そういったお洒落であれば「リサイクル」で済まされるのだが、それでは物足りないのか多くのセレブ達は歯の表面にキラリと輝く宝石を貼りつける、または金や銀など派手さが勝負の歯用アクセサリー“グリル”を歯に装着するなどし楽しんでいる。しかしこれらが歯に与える悪影響について、懸念する声は増えるばかりのようだ。

まるで歯の全体が金歯、または銀歯のように見えるグリルには「ちょっと無理」と抵抗がある人も、歯の表面にダイヤモンドチップを貼り付けている人気セレブ達を見れば「私もつけてみたい」と思われるかもしれない。最近では歌手P!NKも歯の表面にダイヤモンドチップを貼りつけ話題になったが、これらにつき歯科医達はどのような見解を示しているのか。

まずP!NKの歯を担当した専門家(Dr. Anjali Rajpal)は、『Us Weekly』にこのように語っている。

「グリルは大変なんですよ。取り外しが必要だし、装着した状態だと話すのも食べるのも困難ですから。でも私がしているのはダイヤモンドを歯にくっつけることです。(これらダイヤモンドは)取り外す必要がないのです。」

またこれを「クールなトレンドだ」と同専門家は語っているが、その一方で審美歯科の専門家は『Page Six』に「歯が欠けてしまう可能性などがある」とコメント。さらにバクテリアが隙間に入ったままになる可能性、またそれによる口臭も指摘。歯茎にも良くないとしており、歯科用の陶材を用いてもとの歯を美しく見せている多くのセレブ達にとっては「とりわけリスクが高い」という。

ちなみに日本でもずいぶん知られるようになったグリルについては、『www.mouthhealthy.org』が以下のように注意喚起している。

■歯磨き、デンタルフロスの使用をして、歯のトラブル回避につとめるべき
食べ物などが歯間に挟まったままの状態になると、その後に歯が腐敗したり歯茎に害が及ぶ可能性がある。また口臭の原因にもなるほか、口腔内の細胞を刺激したりグリルをつけていない歯のエナメル質まで擦り減らす可能性がある。
■グリルの使用時間を決める
外せるタイプのグリルを、装着したままにしないこと。そして食事の前に外す、毎日洗浄してバクテリアや食べかすを除去することが大事である。
■グリルの洗浄方法に気を付ける
(アクセサリー感覚で装着するアイテムではあるが)ジュエリー用の洗浄剤の使用は避けること。
■グリルの購入・使用を前にしっかり考慮する
グリルの購入を考慮している人はまず歯科医に相談し、そのグリルがどのような材料で出来ているのかなど、素材も確認すること。

歯のお洒落も素敵ではあるが、歯への悪影響が決してゼロではないことも意識しておかねばならないようだ。

画像は『Madonna 2014年11月6日付Instagram「Having an Innovative Moment!」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)