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F1 Topic:フェルスタッペンの巧妙ブロックに対するパドックの意見は?

2018年04月30日 11:01  AUTOSPORT web

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2018年F1第4戦アゼルバイジャンGP決勝 クラッシュによりリタイアを喫してしまったマックス・フェルスタッペン
アゼルバイジャンGPで同士討ちを演じたレッドブルの2人。レース後、レース審議委員会は、2人に戒告処分を科した。 

 事故の原因はどちらか一方にあるというわけではなく、2人ともにあると結論づけたわけだ。レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表も「事故はレーシングアクシデント。どちらか一方だけに責任があるとは思っていない」と喧嘩両成敗の姿勢をとっている。

 パドックの見方は、少し違う。追突したダニエル・リカルドが甘かったとながらも、原因を作ったのは明らかにマックス・フェルスタッペンだという声が強い。


 メルセデスの非常勤会長を務めるニキ・ラウダは、「個人的には、フェルスタッペンが70%、リカルドが30%だと思う。だって、彼(フェルスタッペン)は終始、動き回っていたじゃないか」という見解を述べた。

 また昨年のアゼルバイジャンGPで同士討ちを経験しているフォース・インディアのボブ・フェーンリー副代表も、「このところ事故を起こしているのはどっちかひとりの方だけだよね。危険が伴うモータースポーツでは相手を敬う気持ちが大切だが、彼にはそれが欠如している」と名前こと挙げなかったがフェルスタッペンを批判していた。

 また元F1ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、レーシングアクシデントだとしながらも「結果的に自分が行なった動きによって事故が起きた」と説明した。

「フェルスタッペンはブロックするのが非常にうまい。だが、ブロックされると、後ろに走っているマシンはダウンフォースを失うということも考慮しておかなければならない。特にブレーキングでそれをやられると、後ろにいる者はブレーキングゾーンでフロントのダウンフォースを失いやすく、ブレーキをロックさせやすいんだ」

 今回の事故から学ばなければならないのは、相手に行き場を失わせるほどの巧妙なブロックをすると、相手が本当に行き場を失ったとき、被害は自分に降りかかってくるということだ。