急に気温が上がり、汗ばむほどの気候になってきたこの頃。これから夏服の出番が増えてくるが、暑くなるほどに悩ましくなるのが女性の"脚問題"だ。
諸外国に比べ、私たち日本人には"他人の目を気にし過ぎる"傾向があるように思う。「オバサンのミニスカートは見苦しい」「アラフィフでロングヘアは痛々しい」などという冷酷な世間の声に怯えるあまり、本来自分が好きだったり快適だと感じるスタイルであってもそれができにくい状況だ。(文:みゆくらけん)
「26歳だけど、スカートの時は必ずストッキング履く」という人も
そんな中、夏場の女性の脚問題が話題になっていたのは先日のガールズちゃんねるに投稿された「ナマ足何歳まで出せますか?」というトピック。トピ主は29歳だが、すでに素足を人目に晒すには抵抗があるようで、膝丈スカートなどを穿くときには多少暑くても下にトレンカなどを履いてしまうのだという。
しかし、猛暑の日などはやはり暑くてたまらないのだろう。「年相応な服装をしているつもりですが」としながらも、
「29歳でナマ足は控えた方が良いでしょうか?」
と問いかけている。男性からすれば「どうでもいい悩み」にとられそうだが、女性にとっては意外にも悩ましいこの問題。まず大前提として、TPO的に生足NGの状況(仕事場やきちんとした席など)も多いのでそれは別問題とする。つまり、プライベートな感覚で服を選ぶ場合にも、生足を出すにふさわしい条件のようなものがあるのか?という話だ。
集まったコメントには「30までかな」「18歳で封印した」「足による。綺麗で手入れもしていれば何歳でもいける」などという声にはじまり、
「可愛くて若くて痩せた子以外は公害」
「綺麗だと出してもいいけど汚いと絶対出すな迷惑だから」
という強烈なコメントも。自ら"生足封印"することで叩かれないよう先手を打つ人も多い印象で「10代の頃から自分の足に自信が無くて一度も出したことはない」「26歳だけど、スカートの時は必ずストッキング履くよー」などという人も。
「そんな事気にしなくちゃいけないなんて日本人の性質ってくだらないね」
一方で、「夏は暑いからいくつまで、とか決めたくない」「ストッキング履くと尋常じゃなく足が臭くなるから履きたくない」という快適さ重視の人の声も。36歳筆者もこちら寄りの考えだ。ていうか、そもそもストッキングにサンダルっておかしくないか?と思ってしまう。
かといって、年齢関係なく美しいとされる素足(ピン!としたヘルシーな小麦色の肌)を持っていないため、夏場はロングスカート(またはパンツ)に素足サンダルという露出が少ない服装に落ち着くことが多い。結局自主規制している自分・・・。
「せめて猛暑の日は堂々と素足を出したい(暑さ対策のため)」「彼氏の家に行くかもしれない日はストッキングを履きたくない(ムレ対策のため)」という人も多いと思う。しかし「人様に見られて大丈夫な脚かどうか」を女性たちは気にし過ぎている気もする。
「そんな事気にしなくちゃいけないなんて日本人の性質ってくだらないね。自由にしようよ」
「夏に40度を超すこともある国なんだから、年齢いったら脚出すなみたいな風潮はもう止めようよ」
このようなコメントに共感だ。それにしても、素足マダムが見慣れた風景になっていて、もはや誰も何も思わない外国が羨ましい。マダムたちは歳をとっても肌が弛んでも「だから何?それが当たり前」みたいに堂々としていて、とても清々しく感じる。