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F1第4戦アゼルバイジャンGP予選トップ10ドライバーコメント

2018年04月29日 18:11  AUTOSPORT web

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2018年F1第4戦アゼルバイジャンGP セバスチャン・ベッテル
2018年F1第4戦アゼルバイジャンGP予選でトップ10に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。

■スクーデリア・フェラーリ
セバスチャン・ベッテル 予選=1番手
 結果にはとても満足しているけれど、最後のアタックラップにはちょっとがっかりしている。ターン3でロックしてしまったんだ。マシンが良いことは分かっていたし、最初のふたつのコーナーで、すでに前のラップよりも0.5秒速かったんだ。でもブレーキング中にバンプに変に乗り上げて、ロックしてしまった。結果的にコーナーを曲がりきることはできたから、それほどの遅れにはならなかったものの、それ以降は明らかにグリップが前と同じ状態ではなくなった。もっと速く走れたと思うと残念だが、何にしても満足してはいるよ。

 キミ(・ライコネン)は残念だったね。ふたりでフロントロウを独占できそうだったのに。でも明日は長いレースになるから、どうなるかを見守っていく。

 レース中にチャンスに恵まれるためには、ポールポジション争いができる状態であることが重要だ。これまで土曜日には良い結果を出してきているが、まだやるべき作業は多い。
 
 このマシンにはもっと速さを発揮する力があることは分かっている。いまのポジションにたどり着くまでに、懸命に仕事にあたってきた。それでもチームの全員が、まだ取り組むべきことがあると分かっている。僕らは集中し続け、プッシュし続けなければならない。でも明日を恐れてはいないし、チャンスに恵まれるだろうと信じている。
 
 Q1とQ2ですでにマシンはいい感じだったけれど、Q3になった時、自分が望むとおりに動いてくれるマシンになっていることに気付いた。ポールを取れるかどうかは別にして、このマシンならいいラップをうまくまとめられると思った。昨日は信頼して走ることができなかった。でも今日はどんどんいい状態になっていって、走っていてとても楽しかったよ。

■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
ルイス・ハミルトン 予選=2番手

 今日はフェラーリを打ち負かせるほど速くはなかったけれど、すごく近いところにはいた。2番手に満足するアスリートなんていないが、エキサイティングな予選を過ごしてフロントロウに戻ってくることができてよかったよ。   
  
 難しい金曜日の後、チームは前進するために昨夜懸命に取り組み、素晴らしい仕事をしてくれた。ロングランでの僕らは遅れを取っていて、セクター2で負けている。フェラーリは僕らよりもかなり速いから、追いつくにはまだ少し差があるけれど、戦えたのはよかった。

 マシンをできるだけ良いポジションにつけるために懸命に仕事に当たってきたのだから、明日はこの結果を最大限に生かす必要がある。フェラーリを手こずらせてやろう。間違いなく、また面白いレースになるよ。


■メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ
バルテリ・ボッタス 予選=3番手

 3番手は決してポジティブな結果ではないけれど、昨日のことを考えると良いポジションだ。チームはマシンのセッティングにおいて、素晴らしい仕事をしてくれた。昨日と比較すると、まったく違う感触なんだ。本当に信頼できるから、おかげで1列目や2列目をかけて戦うことができた。
 
 今日は完璧なラップを1回も走れなかった。他の皆も同じだろうと思う。コース上がかなり難しい状態だった。

 レースに向けて、僕らチームはいいポジションにつけている。レースのスタートで、両方のマシンが近くにいるということが、チャンスにつながるし、戦略面でも有利に動くことができる。

 周りにビルが建っていることもあって、明日の風がレースにどう影響するかを言い当てるのは難しい。でも面白いレースになるはずだよ。明日は3チーム間でものすごい接戦になることを期待している。何が起こるか分からないよ。

■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
ダニエル・リカルド 予選=4番手

 グリッド2列目には満足しているけれど、全体的に見てスムーズな一日ではなかった。

 午前中は赤旗と黄旗のせいで、2セット目のウルトラソフトタイヤで走ることができなかったんだ。予選Q2ではスーパーソフトで走ったんだけど、何度か黄旗が出たことで、かなり危ないところだった。少しハラハラしたけれど、なんとか通過することができた。

 Q3最初のランではウォールにかすってしまったから、最後のアタックラップではクリーンに走る必要があった。幸運にも2列目につけられるだけの走りができた。

 ここのような市街地コースはいつだって難しい。速く走るためには常に限界ぎりぎりまで攻めなければならないが、限界まで0.5パーセントというところを保たなければならないんだ。そのバランスを探り出すのは簡単なことではないけれど、今週末はずっといい感触があった。それに去年のここと前戦の中国からの勢いも当然あるから、懸命にレースをして表彰台に戻ってきたいと願っている。“ストリートファイト”を楽しみにしているよ(笑)

 トップ5はスーパーソフトでスタートするはずだ。グレイニングのことを考えると、気温が下がったコンディションで燃料を多く積んでウルトラソフトを履くことは避けたいと誰もが考えているから、その戦略は理にかなっている。

 あとは、明日、強風に吹き飛ばされないように、今夜はたくさん食べておくよ。明日は恐ろしいほどの風が吹くみたいだからね!


■アストンマーチン・レッドブル・レーシング
マックス・フェルスタッペン 予選=5番手 

 今日の予選は良かったよ。特別なことはなかったけれど、トップからひどく離されたわけでもなかった。(金曜まではライバルに)手の届く場所にいたけれど、予選で彼らがエンジンのパワーを増してくることは分かっていた。ただ全体的に見れば悪くなかったし、明日は戦うチャンスがあると思っているんだ。

 最後の走行で他のマシンに引っ張ってもらうのを待っていた。けれどもタイヤウォーマーを外した状態でガレージで待っていたため、思うようにタイヤに熱を入れられなかったから、それが少しタイムに影響したと思っている。

 タイヤに関して言うと、ウルトラソフトは簡単ではないが、僕らはスーパーソフトで予選Q2を走ったので、最初のスティントを長く走れると考えている。トップ5のマシンはスーパーソフトで走ると思うから大きな期待はできないけれど、ウルトラソフトのキミ(・ライコネン)と比較したら長く走れるだろう。どうなるかは、明日分かるよ。
   
 今日の風はとても難しかったし、明日のレースではもっと強い風になるという予報が出ているので、どう影響するかを注視していなければならない。空力は風に対してとても敏感なんだ。飛行機と同じだよ。ひとつの方向には速く飛べるし、方向によってより速く飛ぶことが可能なんだ。同様にマシンもとても敏感だから、何度かコーナーで苦労した。ダウンフォースが大きいほど、風が難しくなってくる。
 
 でも僕らは戦える良い位置につけているし、このコースならいろいろなことができると思っている。

■スクーデリア・フェラーリ
キミ・ライコネン 予選=6番手

 Q3最後のランでは、かなりペースが速く、マシンの感触も本当によかった。とてもいいラップを走っていることが分かっていたんだ。最終コーナーは今週末ずっと難しい風が吹いていたから、攻めすぎることなく入っていこうとしたものの、なぜかコーナー出口でひどいスナップが出て、スライドしてしまった。立て直すことはできたけれど、そのラップはもうダメだったね。
   
 このミスがなければ、もっとずっといいポジションにつけられたと確信している。最終コーナーであんな形で台無しにしてしまうなんて、とてもつらいし腹が立つ。本当にがっかりだ。残念なことにミスのせいで、レースに向けていいポジションにつけることができなかった。今日の仕事は報われなかったけれど、明日はまた別の一日。ベストを尽くすよ。  


■サハラ・フォース・インディアF1チーム
エステバン・オコン 予選=7番手

 今日は力を発揮することができた。マシンはうまく動いていたし、ドライビングをとても楽しめたんだ。マシンを改善するという点でも前進があり、どのセッションでも速さがあった。

 今日の僕らは4番目に速いチームであり、僕らはこの結果を得るに値するチームだ。明日は大きなチャンスになるから、最大限にそれを生かす必要がある。去年を振り返ると、ここではセーフティカーや事故によってどんなことが起こり得るかが分かる。トラブルに巻き込まれないよう、辛抱強く走り続ける必要があるんだ。

■サハラ・フォース・インディアF1チーム
セルジオ・ペレス 予選=8番手
 今日のパフォーマンスには、かなり満足している。もっと上に行けるだけのペースがあったかもしれないが、それでもチームにとって良い一日だった。

 でもパフォーマンスを最大限に生かしきったとは思っていないし、難しい予選だった。黄旗がたくさん出たし、風にも苦労した。風のせいでミスがとても多かったんだ。Q3まではきちんとした走りができていなかった。

 明日のレースは、適切なタイミングで適切な位置にいることがすべてだ。そして、チャンスがきたら最大限に生かす。このコースは僕らに合っているし、順位をいくつか上げられる可能性もあると信じている。

 今日のような一日はチームの皆にとって大きな原動力になるし、僕らが前進していることを証明できる。今日の僕らは中団でのトップチームだった。でも肝心なのは明日だ。


■ルノー・スポール・フォーミュラワン・チーム
ニコ・ヒュルケンベルグ 予選=9番手

 午前中に(トラブルで)いくらか時間を失ったから、両方のマシンがQ3に進出できたことがなおさらうれしい。マシンバランスはまだ望みどおりではないけれど、そういう週末もあるし、全力を出せたことに満足していい。明日もポジションを上げるために、同じように力を尽くしていく。

 こうなるとギヤボックス交換によるペナルティが痛手になるけれど、最高の戦略を用意し、懸命に戦って、挽回する。ここではオーバーテイクが可能だし、セーフティカーが出るだろうから、自分たちに何ができるかを考えていこう。
                     
カルロス・サインツJr. 予選=10番手
 僕らにとって良い予選だった。セクター1を完璧に走ることはできなかったけれど、今回も両方のマシンがQ3に進出できたことで、チームには一貫性があり、全力を尽くしているということが証明できた。
 
 明日はクリーンなスタートを切り、ポイント圏内の位置を維持することが目標だ。またしても混乱のレースになるかもしれないから、チャンスを最大限に生かせるように準備を整えておく必要がある。