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日本初の電動バイクチーム『TEAM MIRAI』が5年ぶりにマン島TTのTTゼロクラスに参戦

2018年04月29日 16:01  AUTOSPORT web

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韋駄天Xのイメージ画像
電動バイク販売・EV開発請負を行う株式会社MIRAIは、5月30日~6月6日にイギリス・マン島で行われるマン島TTレースの電動バイククラス、TTゼロクラスへ参戦すると発表。日本初の電動バイクチーム『TEAM MIRAI』として5年ぶりにレースへ挑む。

 マン島TTレースは、1907年から行われている世界最古の二輪レース。電動バイクで争うTTゼロクラスは、2009年から二酸化炭素を一切排出せずタイムを競うゼロエミッションカテゴリーとして設置され、世界からEVバイクが集まる最高峰のEVレースとして知られている。

 TEAM MIRAIは、2013年にボーカロイドの初音ミクとコラボレーションしてマン島TTレースに挑戦。マシンには松下ヨシナリが乗る予定だったが、松下は他クラスでの事故により亡くなった。そのため、レースへの参戦は不可能と思われていたが、松下の盟友でありマン島TTレースのレジェンドライダーであるイアン・ロッカーが代役で出場。6位でレースを終えた。

 その後、TEAM MIRAIは舞台をアメリカに移すが、チームは松下が夢としていたポディウムに日本の国旗を掲げたい、日本のチームを乗せたいという目標を忘れず、パイクスピークのレースで最新のEV技術を磨き、マン島TTレースに復帰するタイミングを探していたという。

 そして2018年、イアンのレーシングチームであるTeam ILRとTEAM MIRAIがコラボレーションし、5年ぶりにマン島TTレースに挑む。参戦車両はTTゼロクラス用に開発したEVバイク、韋駄天X(いだてんエックス。ライダーはイアン、監督は岸本ヨシヒロだ。

 イアン・ロッカーは、北アイルランド出身のライダー。マン島TTレースでは10勝を挙げており、参戦数は120レースと最も多く参戦している。チームを率いる岸本監督はチームのマネージメントに加え、マシンの開発も担っている。

 TTゼロクラスにはTEAM MIRAIに加え、TEAM MUGENも参戦している。日本の2チームがマン島TTでどのような活躍を見せてくれるのか楽しみなところだ。