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英ロイヤルベビーの名前“ルイ・アーサー・チャールズ”は意外なチョイスだった?

2018年04月28日 15:02  Techinsight Japan

Techinsight Japan

第3子のネーミングに英国民の感想は…
4月23日に誕生したウィリアム王子&キャサリン妃の第3子。27日には“ルイ・アーサー・チャールズ(Louis Arthur Charles)”と名前が発表され、今後は「ルイ王子」の名称で呼ばれることが明らかになった。

新王子の名前「ルイ(Louis)」の意味は「名高い戦士」である。フランス、ドイツ系の名前のため「伝統的ではないのでは?」との声も多くあがったが、実は英王室とはゆかりのある名前だ。

父ウィリアム王子のフルネーム「ウィリアム・アーサー・フィリップ・ルイ(William Arthur Philip Louis)」、そして兄ジョージ王子のフルネーム「ジョージ・アレクサンダー・ルイ(George Alexander Louis)」の一部でもあり、またチャールズ皇太子の大叔父でイギリス領インドで最後の総督となったルイ・マウントバッテン卿の名前でもある。そしてもう1人、フィリップ王配の祖父の名前も「ルイ・アレクサンダー・オブ・バッテンベルグ(Louis Alexander of Battenberg)」なのだ。

ミドルネームの「アーサー(Arthur)」は英国を代表する名前で、「高潔、勇敢」という意味を持つ。「古臭い」と敬遠する人も多かったのだが、エリザベス女王の父ジョージ6世やウィリアム王子のミドルネームでもあり「これぞ英国男子の名前!」「英雄アーサー王だ!」と絶大な支持があったのも事実。賭けでは「アルバート(Albert)」と人気を二分していた。ちなみにアンドリュー・モートン氏の著書『Diana: Her True Story – in Her Own Words』には、チャールズ皇太子がヘンリー王子に付けたがっていたが、故ダイアナ妃に「古臭すぎる」と却下された名前でもあると書かれている。もう一つの名前「チャールズ(Charles)」は言わずと知れた、ウィリアム王子の父チャールズ皇太子の名前「チャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ(Charles Philip Arthur George)」だ。

英国では、新王子の名前をめぐり早くから盛んに賭けが行われ「アーサー(Arthur)」「アルバート(Albert)」「フィリップ(Phillip)」などに大方の予想が集中していたが、ウィリアム王子&キャサリン妃がファーストネームに選んだのは、意表を突いた「ルイ」であった。アングロサクソン系の名前ではないこと、ジョージ王子のミドルネームにすでに使用されていることから、同名前が新王子のファーストネームになると予想した人は少なく、ブックメーカー(賭け屋)「Ladbrokes(ラドブロークス)」で「ルイ」は6位、大方の予想では10位だった。しかし、王位継承の可能性が低い第3子であることから、この意外なチョイスに「そうきたか」「素敵な名前」と納得や賛同する声もあがっている。

なお『TIME』誌によると、英国ではルイ王子の誕生により今後数週間で76億円~136億円の経済効果がもたらされることになるという。

ルイ王子の王位継承順位は、祖父チャールズ皇太子、父ウィリアム王子、兄ジョージ王子、姉シャーロット王女に次ぎ第5位となる。
(TechinsightJapan編集部 c.emma)