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WRCアルゼンチン:トヨタのタナク22秒の大量リードで首位浮上。ラトバラはリタイア

2018年04月28日 09:51  AUTOSPORT web

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ラリー・アルゼンティーナの競技2日目で総合首位に浮上したオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)
WRC世界ラリー選手権第5戦アルゼンチンは4月27日、SS2~8が行われ、オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)が総合首位に浮上した。同じくトヨタ勢のヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)はメカニカルトラブルでリタイアしている。

 26日(木)夜に行われたSS1で総合2番手につけたタナクは、本格的なグラベル(未舗装路)ラリーの幕開けとなったSS2で岩にヒットしてスピン。ステアリングにダメージを負うとともに25秒近くタイムロスし総合9番手と大きく後退してしまう。

 しかし、タナクはマシンが万全ではない状態ながらSS3~4と2ステージ連続でトップタイムを記録し、総合首位のアンドレアス・ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC)と1秒差の総合2番手までポジションを上げる。

 サービスを挟んで行われた午後のステージでも、タナクはSS6~8と連続でステージ優勝。総合首位に浮上しただけでなく、22.7秒もの大量リードを築いて競技2日目を終えた。

「(SS2では)本当にばかげたミスをしてしまった。岩にぶつかりスピンしてステアリングを壊してしまった」と語るタナク。

「そのおかげで次のステージでは苦しめられた。ただ今のところマシンのパフォーマンスは優れているし、僕の走りにもマッチしているよ」

 総合2番手はこの日2SSでステージ2位を獲得する走りをみせたクリス・ミーク(シトロエンC3 WRC)が獲得するも、「今日タナクに追いつくことは無理だった。お手上げだよ」と述べている。

 総合3番手はティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)、総合4番手はダニ・ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC)が続いた。

 総合9番手で競技2日目を迎えたラトバラはSS2でステージ3位に入り、総合3番手に浮上したが、SS3の緩い右コーナーでイン側をカットしすぎたことで右フロントサスペンションを破損。このダメージがエンジンのオイル系にも及んでいたため、走行続行は叶わず、競技全体をリタイアすることになった。

 ラリー・アルゼンティーナの競技3日目となる28日はSS9~15が行われる。