2018年F1アゼルバイジャンGPの金曜、レッドブル・トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーはフリー走行1=9番手/2=15番手、ブレンドン・ハートレーはフリー走行1=12番手/2=18番手だった。
FP1では、ガスリー車にいくつか問題が見つかり、パワーユニットの調整も必要となったため、ガスリーの周回数は18周にとどまったが、ハートレーは順調に32周を走行した。FP2では、両ドライバーとも主にウルトラソフトタイヤによるアタックとロングランに取り組み、大きな問題なく、周回を重ねた。
■レッドブル・トロロッソ・ホンダ
チーフレースエンジニア ジョナサン・エドルズ
バクーは今までのサーキットとはかなり違ったことを求められるコースだ。特に、2kmのストレートにおける空力面での調整がカギとなるため、我々はこのコースに特化した空力コンポーネントを持ち込んだ。
今朝はコースが汚れていて埃っぽく、グリップもなかなか得られなかった影響で、序盤はいいタイムを出せずにいた。フロントがロックしやすく、制御できなくなる症状を、どのドライバーも感じていたと思う。
難しい状況の中、ピエールのマシンにはいくつか問題もあった。パワーユニットに多少の変更が必要になったし、いくつか空力テストも行った。彼のFP1セッションを最大限に活用することができず、このような市街地コースだけにそれが彼にとってマイナスに働いた。
一方、ブレンドンにとっては問題のない一日となった。FP1ではいくつかのメカニカルテストを実施し、FP2に向けて空力調整も行うことができた。路面温度が下がったので、タイヤをうまく作動させるための調整作業にも取り組んだ。FP2は予定どおり進めていくことができ、大きな問題はなかったものの、特にロングランでは期待していたペースを発揮することができなかった。
タイムシート上、もう少し順位を上げることができるはずなので、明日に向けて改善できる箇所を見つけるため、今夜作業を行っていく。
“トウ”を利用することがこのコースでは重要になる。最終コーナーから先ではスリップで0.4~5秒を稼げるからだ。これで自己ベストタイムを出したチームもあったが、我々のタイムはトウを使用しないで記録したものだった。予選でトウをうまく活用するのは簡単ではないものの、考慮すべきことではある。今夜はやるべきことが山のようにあるね。