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「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』

2018年04月27日 19:51  リアルサウンド

リアルサウンド

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、ロキとバッキー推しという弱い男を放っておけない性分の阿部が、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』をプッシュします。(ネタバレなし!!)


 わたしみたいな小娘がオススメするのがおこがましいくらい、MCU(マーベル・シネマスティック・ユニバース)作品はどれも優れているのは言うまでもないのだが、10年目にして19作目の『インフィニティ・ウォー』が、まさかこんな角度でくるとは思わなかった。


 今回、アベンジャーズが挑むのは、インフィニティ・ストーンという石を集めたがる紫色のラスボス、サノス。サノスはとっても“均衡”が大好きで、増えすぎた宇宙の人口を半分にしてバランスを良くしようと計画中。それを遂行するためには、無限大の力を持つインフィニティ・ストーンを6つすべてを集めなければならないのだ。


 サノスがMCUに初登場を果たしたのは『アベンジャーズ』(2012)のエンドクレジット。アベンジャーズ結成を宇宙から眺めていたサノスは人間を手に負えない連中だと知り、「To challenge them is to court death.(連中に手を出せば、死を招くことになる)」という言葉を残したまま、2年間音沙汰なしだった。そして再登場したのが『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014)。悪役ロナンに妻と娘を殺されたドラックスは、ロナンを倒して一件落着したかと思いきや、サノスの養女ガモーラに「Ronan was only puppet. It’s really Thanos I need to kill(ロナンはただの操り人形。黒幕サノスを殺す)」とサノス殺害宣言をしている。


 こうしてじわじわと見え隠れしつつ今回メインの敵になったサノス。MCU史上最凶の敵である彼を倒すべく、既存のメンバーに加え、今回、スパイダーマンをはじめ、ブラックパンサー、ドクター・ストレンジ、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの6人がアベンジャーズと合流する。


 収集つかないのではないかと思っていたが、さすがのルッソ兄弟。体感時間100分くらいのテンポの良さでストーリーが進み、150分とは思えぬ展開の仕方を見せている。また、緩急が巧みに操られており、「こんなところで笑わせるの!?」という場面で大爆笑が起こったり、「今かよ」というタイミングでなんやかんやあったりする。


 「とにかく映画館の椅子に座ってくれ」という思いが強いので、表面的なオススメ要素しか描くことができないのが残念だが、MCU19作品を観た中で、映画館の明かりがついた時にこんな気分になったのは初めてだ。


 これまでなんとなくアメコミ映画に触れてこなかった人も肩の力を抜いて是非観てほしい。2018年に生きている人たちが、この作品を映画館で観ないことは、あまりにももったいなすぎるからだ。