WEC世界耐久選手権に参戦するSMPレーシングは4月27日、2018/19年のWEC“スーパーシーズン”で、F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンをレギュラードライバーとして起用すると発表した。なお5月3~4日の第1戦スパは欠場する。
2018年はRAYBRIG NSX-GTのレギュラードライバーとしてスーパーGTに参戦しているバトンが、WECにも進出。SMPが走らせる11号車BRエンジニアリングBR1・AERをドライブし、LMP1クラスを戦うことになった。チームメイトはミカエル・アレシンとビタリー・ペトロフのふたり。
このLMP1クラスにはTOYOTA GAZOO Racingからフェルナンド・アロンソが参戦しているため、マクラーレン・ホンダF1でチームメイトだったふたりが、ふたたびサーキットで相まみえることになる。
なお、5月3日に迫ったシーズン開幕戦はスーパーGT第2戦富士と日程が重なっているため、バトンは不参加。そのため、バトンのWECデビュー戦は6月の第2戦ル・マン24時間となる。
バトンは1999年にスパ24時間を戦った経験はあるものの、ル・マンへの参戦は初めて。F1ワールドチャンピオンとはいえ、大きなチャレンジとなりそうだ。
「世界中のモータースポーツファンに、今回のニュースは歓迎されるものだ」と語るのはWECのジェラルド・ヌブーCEO。
「特にイギリスにいるモータースポーツファンは8月にシルバーストンでバトンが戦う姿を目にできる。F1ワールドチャンピオンを歓迎するよ」
またACOフランス西部自動車クラブのピエール・フィヨンも「この数十年に渡り、ル・マン24時間はモータースポーツ界最大の挑戦のひとつとして君臨してきた」と述べている。
「このチャレンジにはワールドチャンピオンも挑みたくなるものなんだ。WECとル・マン24時間に、世界中で高い人気と知名度を誇るジェンソン・バトンが参戦することを心から歓迎する」