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全世界初公開! ウェス・アンダーソン『犬ヶ島』製作現場捉えたメイキング映像

2018年04月27日 15:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 ウェス・アンダーソン監督最新作『犬ヶ島』より、メイキング映像が公開された。


参考:動画はこちら


 全編にわたり日本を舞台とした本作は、“ドッグ病”の大流行によって犬ヶ島に隔離されてしまった愛犬を探す少年と犬たちの壮大な旅と冒険を描くストップモーション・アニメーション。アンダーソン監督作『ムーンライズ・キングダム』にも出演していたエドワード・ノートンやビル・マーレイをはじめ、日本からもRADWIMPSの野田洋次郎、村上虹郎、渡辺謙、夏木マリらがボイスキャストとして参加している。


『犬ヶ島』メイキング映像
 公開されたメイキング映像は、本作の主人公アタリを演じたコーユー・ランキンが『犬ヶ島』の製作現場に訪れ、アタリを中心とした作品つくりにおける様々な工程を見学し、時には体験する様子が収められている。粘土でつくられたアタリの顔に表情を作り出してみたり、エアブラシでの色付けや眉毛の塗装、人形を立たせるためのアーマチュアという器具が組み込められた人形にポーズを取らせてみるなど興味津々に作業に取り組むランキン。『犬ヶ島』の裏側の一部を少しだけ覗き見ることができるとともに、映像内では、アンダーソン監督から「コーユー・ランキンの演技を基に人形をデザインした。彼の演技は本作の隅々にまで影響を与えた」と絶賛コメントが寄せられている。


 本作が長編映画デビューとなったランキンは、スコットランド系カナダ人の父と日本人の母の間に生まれた、現在11歳の少年。NYでのオーディションで監督に才能を見出され、主役に抜擢されたランキンだが、アタリは12歳という設定ながらも、収録当時は8歳だったそうで、監督はキャスティングを決めた時点では、そのことを認識していなかったようだ。しかし、今回のようなストップモーション・アニメーションにおいては、製作の早い段階から声優が関わってくるそうで、役者たちの声と演技によりインスパイアされていったと監督は明かす。その中で、「コーユーの声は素晴らしかった」と大絶賛。「私は日本語がわからないので彼の言っていることのほとんどは理解できませんでしたが、彼の素敵な声は、このキャラクター、そしてパペットを作っていく中で本当に多くのインスピレーションを与えてくれました」と語った。(リアルサウンド編集部)