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KAT-TUNが何度も問いかけ導き出した答えーー今夜『Mステ』で「Ask Yourself」披露

2018年04月27日 08:11  リアルサウンド

リアルサウンド

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 KAT-TUNが、今夜4月27日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に出演する。披露するのは、もちろん「Ask Yourself」だ。約2年の充電期間を完了させ、再始動シングル第1弾としてリリースされた本作は、初週13.8万枚を売り上げ、オリコン週間シングルランキングで1位を獲得。デビューシングル『Real Face』から27作連続となる。


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 再び動き出したKAT-TUNは、以前にも増して頼もしくなった。充電期間中、映画やドラマ、舞台、バラエティ……と各々の個性を活かして活躍の場を広げた3人。中丸雄一と上田竜也は、それぞれソロで主演ドラマ主題歌を歌うという初めての経験もした。そして、亀梨和也はソロコンサートツアーを成功させ、山下智久とのコラボでも多くのファンを喜ばせた。KAT-TUNと並行して行なうソロ活動とは異なる気迫溢れた約2年間。すべてはKAT-TUN再始動という約束の日のためだったのだと、彼らを見れば伝わってくる。


 3月22日には、ジャニーズのグループとしては初となるLINE LIVEにて『KAT-TUN 2018 FIRST IMPRESSION – Ask Yourself』を生配信。ライブ会場に来られなかったファンにも、久しぶりの3ショットを届けたいという粋な計らいだったのだろう。そして、4月20日~22日には東京ドームで『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』を開催するなど、まさに完全復帰を印象づける活動が続いている。折れない3本の矢と、それを束ねるファン(ハイフン)を連想させる『UNION』のロゴにも、彼らの新たな決意を感じずにはいられない。


 「このメンバーでここに立つこと、それが一番大切なんだなって感じるんです」。亀梨は、SoftBankのYouTubeチャンネル『私立スマホ中学』で、こんな言葉を発した。充電期間中、「歌番組も普通に活動してたら僕らも出てたのに、と参加できないもどかしさとか悲しみがものすごいあった」と話す中丸。メンバーが脱退するたびに「もっとコミュニケーションを取っていれば……」と同じ悲しみは繰り返さない努力を試みたという上田。そして、亀梨の口からは「辛いときこそメンバーのため、応援してくれているファンの方たちのため、そういう余裕を持つと何か自分の状況を打破できるものってあるんじゃないかなって」という言葉が続いた。


 メンバーが隣にいること、ファンの前でパフォーマンスを披露することは、決して当たり前のことではない。それを知っているKAT-TUNだからこそ、約2年というブランクがあってもファンが待ち続けられたのだろう。初登場シングルランキング1位という数字には、そんなファンからの「おかえり」の声に違いない。


 KAT-TUNは、もともとヤンチャなイメージのグループだった。何かに縛られたり、誰かに押し付けられるのではなく、自分たちの感じるままに、ありのままに、自由に生きる。それは同時に、ここにいることも去ることも自分次第だということ。人生とは思い通りにはいかないものだ。自分のことはもちろん、仲間がどうなるかもわからない。急に夢が変わることもある、大きく道が分かれてしまうこともある。それはアイドルも、私たちも同じ。思わぬ壁にぶつかり、苦悩し、それでも立ち上がる。私たちが何かに打ちひしがれたとき、KAT-TUNもそうやって乗り越えてきた。そんなふうに思える存在であること。それがKAT-TUNならではの人生をかけたショーなのかもしれない。


 <君はどちらを選ぶ?>と歌う「Ask Yourself」は、きっと彼ら自身が繰り返してきた問いだろう。KAT-TUNを掴むのか、離すのか。何度も何度も問いかけ、導き出した3人の答えが今夜のパフォーマンスであり、これからのKAT-TUNのすべて。3人の結束が高まっている今、仲間とは何かを見せてくれる熱いステージになるはずだ。(文=佐藤結衣)