日常生活でクルマを使用しているオートスポーツwebライターのアカネが、自身のドライビングスキル向上を目指して、モビリタでの体験レッスンに挑戦。ABSやVSCといった電子制御デバイスの恩恵を痛感したというルポを、ごゆるりとお楽しみください。
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みなさん、運転してますか。自分の運転に自信はありますか。どんなコンディションでも、問題なく運転できますか?
私は毎日と言っていいほどクルマを使いますし、モータースポーツ業界で何年も働いていますが、それほど運転に自信があるとは言えません。というわけで先日、富士スピードウェイで行なわれたモーターファンフェスタ2018内で開催されていた、モビリタでの体験レッスンに参加してきました。
普段の私がどのようなクルマ生活を送っているかというと、子供の送迎や買い物がメインで、休日には50キロ程度のドライブに出かけるといった具合です。ただ、いつも晴れているわけではなく、当然雨が降っていたり風が強かったり、寒冷地に住んでいることもあり、雪が積もっていたりとコンディションはさまざま。自宅が静岡県御殿場という郊外にある関係上、悪天候でもクルマを出さなければならないことは多々あります。
そんな難しいコンディションのなかでのドライビングを助けてくれるABSやVSCといった機能が、最近のクルマには当たり前についています。VSCと聞いてバーチャルセーフティカーを思い浮かべたあなたは完全なレース脳。今回はそっちのVSCではなく、Vehicle Stability Contorol(横滑り等制御装置)というもののお話です。
モーターファンフェスタで私が受けてきたのは、このVSCとABSがある状態と、ない状態でのドライビングを比較するという体験レッスン。具体的には“止まりながらハンドルを切る”とか“曲がりながらアクセルオン”という、クルマがもっとも嫌がる動作をわざとやっていくことになります。
まずは、ABSとVSCがオンの状態でコースイン。50kmまで加速して、フロントガラスと同じ高さに吊られたボールが見えたところでフルブレーキングしつつ回避。ABSが作動してくれたおかげで、きっちりと避けることができました。
続いてはインストラクターさんいわく「雪道と同じくらいの滑りやすさ」だというウエット路面で、ハンドルを切りながらアクセルを大げさに開けていくという動作。こちらもVSCが効果を発揮して、問題なくコースのなかを走っていくことができました。
ABSとVSCがどのようなものかを身体で理解したところで、いよいよこのふたつの機能をオフにして、同じように走行します。
まずはフルブレーキングからのボール回避……まったく回避できません! 懸命にハンドルを右に切るのですが、無情にもボールはフロントガラスを直撃。一体どういうことなの……。
そしてウエット路面では、驚くほどのスピン。ハンドルを切りながらアクセルを踏み込んだ途端に盛大にリヤが流れて、あっという間にクルマはあらぬ方向を向いてしまったのでした。
「例えば雨の日に時速100kmくらいで高速道路を走っていて、遅いクルマを抜こうと思って急にハンドルを切ったとき、VSCのような機能がないとこうなるんです」とインストラクターさん。でもそういうシチュエーションって、まったく珍しいとも言えないような気も。
「だからこそ、モビリタでABSやVSCの効果を体感してもらいたいんです」とのことでした。
今回はイベントの一環として行なわれた短めの体験レッスンでしたが、モビリタでは個人向けには土日と祝日に、企業向けには平日に1日がかりの講習を開催しています。
1日の講習では私が受けた内容の他に、座学、死角の確認、運転姿勢の確認、総合走行体験なども盛り込まれるそうです。免許取りたてのお子さんを連れた、保護者の方が申し込むことも多いのだとか。
1日レッスンはHP(https://www.toyota.co.jp/mobilitas/index.html)からも申し込むことができるので、免許をお持ちの方は一度受講されてみることを、強くオススメします!