F1第4戦アゼルバイジャンGPに向け、ホンダF1は、パワーユニットに厳しいバクー市街地サーキットへの準備を進めている。
トロロッソ・ホンダは前戦中国GPでは苦戦し、ピエール・ガスリーは予選17番手、決勝18位、ブレンドン・ハートレーは予選15番手、決勝リタイア(20位完走扱い)という結果だった。
パワーユニットには全く問題はなかったものの、決勝直後、ホンダF1テクニカルディレクターの田辺豊治氏は「想定よりも悪いパフォーマンスと結果」だったと落胆。しかし一方で、「悪い部分が見えたと言う意味で、それを解析できれば一歩になると思う」とも述べていた。
アゼルバイジャンGPの舞台、バクー市街地サーキットは、6.003kmと、スパ・フランコルシャンに次ぎ、カレンダー中、2番目に長いコースで、2kmを超えるロングストレートを備えた世界最速のストリートサーキットである。
カレンダー中、一番の最高速を出すロングストレートがある一方で、精密なコントロールを必要とするタイトコーナーもあり、パワーユニットマニュファクチャラーであるホンダにとっては、効率よくエネルギーを活用することが重要になる。
「長距離移動の連続だった開幕からの3戦を終え、今回はヨーロッパの東端、アゼルバイジャンでのレースになります」と田辺F1テクニカルディレクターは語った。
「バクー市街地サーキットは、旧市街にあるタイトなセクションと、2kmに及ぶロングストレートを持ち、同じように市街地を走るモナコやシンガポールとは異なるトラックレイアウトになっています。PUにとっては厳しいサーキットなので、燃費とエネルギーマネジメントが重要になります」
「今年のアゼルバイジャンGPは第4戦での開催になったため、例年より早い時期にレースがあります。気温や路面温度も高めだった過去3年より下がると見込まれるので、それに合わせてセットアップを進めます」