トップへ

三浦愛 全日本F3選手権第1ラウンド鈴鹿 レースレポート

2018年04月26日 06:11  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

三浦愛(EXEDY B-Max Racing team)
Japanese Formula 3 Championship
EXEDY B-Max Racing team Race Report2018
全日本F3選手権Rd.1、Rd.2

■開催日時:2018年4月21日(土)、22日(日)
■開催サーキット:三重県・鈴鹿サーキット(1周5.807km)
■大会名:SUZUKA 2&4 RACE
■同時開催イベント:SUPER FORMURA、全日本ロードレース選手権JSB1000、N-ONEオーナーズカップ

2018年4月21日(土)晴れ
全日本F3選手権第1戦、第2戦
鈴鹿サーキット/5.807km
参加台数14台

#3 三浦愛 予選結果 第1戦:10位/1分54秒260 第2戦:10位/1分54秒292
 夏を彷彿とさせる快晴の下、全日本F3選手権が鈴鹿サーキットで開幕。この日は第1戦、第2戦のグリッド順を決める予選が行われ、B-MAX Racingの三浦愛選手は今シーズンのスタートを切った。第1ラウンドの予選方式は、30分間のタイムアタックでマークされたベストタイムが第1戦のグリッド、セカンドベストが第2戦のグリッドに反映されるというもの。
 
 定刻より10分遅れの午前11時45分、ドライコンディションの下で予選がスタートした。シグナルがグリーンになるとほぼ全台がコースに入り、まずはファーストランが行われる。三浦選手も2周のウォームアップを経てアタック。だが、ここでトラフィックに遭ってしまい続く2周目のアタックではデグナーでミス。ともに万全なアタックを行うことができずベストタイムは56秒台に留まってしまう。
 
 ニュータイヤへと交換し、セカンドランに託すしかない場面だった。しかし赤旗など以後のアクシデントの可能性を考え、三浦選手はさらにもう1周アタック。ここで1分54秒847をマークし、ピットへと戻った。セッションが残り10分となると各マシン、セカンドランに入る。満足のいくアタックがまだ行えていない三浦選手もここでコースイン。前半とは手順を変え、今回は計測2周目から連続でアタックに行く。
 
 そしてタイヤの温まりが充分ではなかった最初のアタックでは1分55秒290に留まるも、翌周は1分54秒260、ラストアタッでは1分54秒292と、54秒台前半のタイムを2本揃えることに成功。前半からひとつ順位を上げ第1戦、第2戦ともに10番グリッドからレースに挑むことになった。得意のスタートでジャンプアップし、その後順位を守るという、昨年何度も見せた粘りのレースでの開幕戦入賞に期待がかかる。
 
■三浦愛選手コメント
「オフに走りこめなかったこともあり、今の時点ではこれが自分のベスト。課題はドライビングなので、そこはレース中に改善していくしかない。今後も徐々に実戦のなかでその差を埋めていきたいと思います。でもこの時点でいえば去年よりは手ごたえを感じています。レースペースには自信があるので、明日はまず得意のスタートを決めて、入賞目指して頑張ります」

2018年4月22日(日) 晴れ
全日本F3選手権第1戦鈴鹿サーキット/5.807km
参加台数14台

#3 三浦愛 決勝 結果7位/23分12秒365

 前日に続き、この日も鈴鹿は朝から晴天となった。全日本F3選手権2018年シーズン開幕ラウンドは、日曜の午前と午後にそれぞれ1レースずつが行われるスケジュール。第1戦決勝は午前9時45分より、12周で争われた。
 
 予選は10位と不本意な結果に終わってしまった三浦選手は、レースでは得意のスタートダッシュで前に出てその順位を守るという戦略を口にしていた。これは昨年何度も成功させてきた戦略。今季緒戦のレースでもその通り、スタートで抜群のダッシュを見せる。
 
 そして3台を一気にパスし入賞圏内までもうひとつというポジションを早くも得た三浦選手だったが、その後1台にかわされてしまいオープニングラップは8位で通過。2周目にヘアピンで前の1台がスピンしストップしてしまったことでふたたび7位に浮上するもその先の立ち上がりでうまく加速ができず後続1台に抜かれてしまい、結局順位を上げることはできなかった。
 
 そして、そこから7位を追うべくプッシュするが、やはりオフに走りこめなかったことで周りのライバルとはペース差があり、以後ミスなく走り続けるも前とのギャップは徐々に大きくなる。レース中盤には5秒以上の差。これで7位浮上は難しくなった。
 
 その後、1秒以内で迫ってくる後続には一度も接近を許すことなく12周を走り切った三浦選手は、8位でチェッカー。レース後、前でフィニッシュした1台に30秒加算のペナルティ科せられ順位はひとつ繰り上がることになり、三浦選手は今季開幕戦を7位で終えることになった。
 
■三浦愛選手コメント
「予想通りペースの方は厳しかったけど、今の自分のポテンシャルを考えればベストを尽くせたと思います。クルマの方も昨日と比べればバランスの面で改善が見られ良い方向に行っているものの、次元が低いところでまとまっているというだけ。それは今日の午後までにどうにかなるという問題ではないので、とにかく今日のところは午後のレースでも同じくスタートを決めて、順位を守るレースに徹したいと思います」

2018年4月22日(日) 晴れ
全日本F3選手権第2戦鈴鹿サーキット/5.807km
参加台数14台

#3 三浦愛 決勝 結果11位/33分07秒997

 開幕戦のレース終了からふたつの別カテゴリーレースを経て午後4時30分、日差しが弱くなりやや涼しくなったなかで、今季第2戦のレースはスタートした。オフのテストに一度しか参加できず準備不足でこの日を迎えた三浦選手は、午前のレースでまだ上位と戦える状態ではないことを悟っていた。だが勝負は勝負。唯一残された武器、スタートダッシュでなんとか上位に浮上することを目論んでいた。
 
 そして午前のレースでも抜群だった三浦選手のスタートダッシュは今回も成功。しかし今回は逆に前が詰まってしまい思うような加速ができず、完全にストールした1台しかかわすことができなかった。オープニングラップは9位で通過。ここからは最低でもこの順位を守りたかったところだったが、4周目のシケインでややオーバーランしてしまい、スタートで得た9位を早くも明け渡すことになる。
 
 さらに翌周には11位と、スタートポジションよりもひとつ後退。それでもペース自体は決して悪くなく、しばらくは前のクルマに対し1秒以内をキープしていたことから10位復帰のチャンスはまだあると思われたが、17周と午前のレースより長い距離を想定し変更したセットアップが裏目に出てしまい、わずかずつではあるが遅れていく。
 
 必死に粘る三浦選手だったが、10周目にはついに1秒以上のギャップ。その後残り2周というところで前のペースが落ち、同じペースをキープし続けていた三浦選手にふたたび浮上のチャンスが訪れるが、コンマ5秒差に迫るも結局オーバーテイクには至らず。11位のままチェッカーを迎えることになった。
 
■三浦愛選手コメント
「4周目に抜かれたのはミスしただけでなくその後の防御も甘かったことで、悔いが残りました。セットアップの方も判断を誤りました。そんなミスが重なった結果11位で終わってしまったという感じです。木曜から少しずつの進化はありましたが、やはりオフに走れなかったことで感覚的にもまだまだの状態だったことが大きかったですね」

「でも体力面でかなりきついはずの鈴鹿で集中力を切らさずに最後まで走れたことには去年より手ごたえを感じています。これからオフの穴埋めを少しずつしていって去年以上の結果を出せるよう頑張っていきたいと思います」