関口雄飛/ITOCHU ENEX TEAM IMPUL 2018 SUPER FORMULA Round1
NGK SPARK PLUGS SUZUKA 2&4 RACE
2018.4.21 sat ~ 22 sun
ピット戦略実り関口2位表彰台!
ITOCHU ENEX TEAM IMPUL
No.20 平川亮 Ryo Hirasawa
No.19 関口雄飛 Yuhi Sekiguchi
スーパーフォーミュラもいよいよ鈴鹿サーキットにて開幕です。今季も伊藤忠エネクス株式会社様のメインスポンサードのもと、『ITOCHU ENEX TEAM IMPUL』3年目のシーズンを迎えました。
19号車は関口雄飛が盤石の3年目ですが、20号車に昨年のSUPER GT GT500チャンピオンの平川亮を起用するのと同時に、チームエンジニアリング体制も新体制となるなど変化がありました。SF14最終シーズンとともに、全戦2スペックタイヤ制の導入など、シリーズのトピックも多い今シーズン。初戦から優勝を目指し、開幕戦に臨みました。
4/21(土) 公式予選
天候:晴 コース:ドライ
気温:23℃ 路面温度:31℃
天候は晴れ、4月のこの時期にしてはかなり温かい気候となった鈴鹿サーキット。今回は2&4レースということで、2輪のMFJ全日本ロードレース選手権シリーズとの併催となり、スーパーフォーミュラの予選は少し遅めの15時45分に始まりました。
予選Q1は全19台から14台に絞られ、時間は20分間。全車がミディアムタイヤでのアタックとなりました。開始前から各車ピットロード上に列をなして、今か今かとアタック開始の時を待つのはもはやスーパーフォーミュラ予選の風物詩となりましたが、例に漏れず ITOCHU ENEX TEAM IMPULのNo.19関口雄飛、No.20平川亮ともにピットを出てピットロードで待機。
15時45分になると一斉にコースへと飛び出していきました。まずセッション前半に関口が1’39.159で8番手タイム、平川が1’39.796で11番手タイムを残すと一旦ピットイン。ミディアムのニュータイヤに装着し直して残り7分で2台ともに再度コースイン。Q2進出に盤石なタイムを刻みに行きます。
Q1では全車が一斉にアタックを行うためその位置取りも非常に重要。残り1分を切ろうかというところで平川が1’38.171、関口が1’38.305のタイムをマーク。その後全車のアタックを終えて平川8位、関口12位となりますが、危なげなくQ2への進出を決めました。
しかし、ホンダエンジン陣営がトップ6を独占。トヨタエンジン勢が誰も刻めなかった37秒台をマークするなど少々苦戦のQ1となりました。
Q2は10分間のインターバルがあって16時15分に開始。ここでは出走15台のうちQ3へ進出できる8台へと絞られます。このQ2ではソフトタイヤでのアタック。セッション開始から少し間を置いて、残り5分半で関口がピットアウト。続いて平川も残り5分でコースインして、タイムアタックへと向かいます。
まず平川が計測1周目でタイムアタックし、1’37.812をマークします。続けてアタックを敢行していた平川でしたが、1つ目のデグナーでスピン、派手にコースアウトを喫してしまいます。これによりマシンはストップし、赤旗が提示。
一方の関口は、計測2周目でのアタックを選択したため、ちょうどアタック中のタイミングで赤旗が出てしまうことに。まだタイムを残せていない状況の中、平川のマシンの回収を終えて、16時27分に残り3分間でセッションリスタート。
すぐにコースインしアタックへと向かいますが、しかしここでアタックをすることが出来ず、1’53.851というタイムで14番手にてQ2敗退となりました。平川は8番手タイムとなりましたがQ3には出走することが出来ず、グリッド順はこれにて確定となりました。
4/22(日)決勝レース
天候:晴 コース:ドライ
気温:26℃ 路面温度:40℃
決勝レース距離 5.807km×51laps=296.157km
前日の予選日に引き続き気温がぐんぐん上昇。全国的に真夏日となり、鈴鹿サーキットもレース前には26℃となりました。
スーパーフォーミュラの決勝レースは13時50分にフォーメーションラップが開始となりました。No.20平川亮が8番グリッド、No.19関口雄飛が14番グリッドからレースをスタート。平川は少し出遅れて10位、関口は1つポジションを上げて13位でオープニングラップを終えます。
その後すぐに2人ともに順位を上げて平川9位、関口12位の位置で序盤戦を走行します。上位集団はミディアムタイヤを選択しましたが、ITOCHU ENEX TEAM IMPULは2台ともにソフトタイヤでのスタートを選択。
温まりの早いタイヤで序盤を追い立て、早めのピット作業を行い、後半ミディアムタイヤでコース上混雑の少ない所でプッシュしようという戦略です。中には2ピット戦略を採るチームもあり、そのマシンの早めのピットインがあったりしたため、平川8位へ、関口12位となります。
14周目、平川は7位を走行していたNo.5野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とバトルへ。ホームストレート上で交錯して牽制し合い、ヘアピンで野尻選手が膨らんだところを見逃さずにインに突っ込みオーバーテイク。7位に浮上し、見せ場を作ります。
その後18周目に平川がピットイン。4本ミディアムタイヤに変え、給油を終えると14.3秒の素早い作業にてピットアウト。レースへと戻ります。一方の関口は、前半ソフトタイヤでレースを戦ったドライバーの中で一番最後になる25周目まで引っ張ってピットイン。
こちらも4本ミディアムタイヤに変えて給油を終え、13.8秒とふたたびピットクルーは迅速な作業でコースへと送り返します。
ここで関口は前方を走っていたチームメイト平川の前に出ることに成功。しかし、タイヤの温まっている平川は猛然と追い上げて2台の僅差の攻防に。オーバーテイクを目論んで、ヘアピンで平川はインに突っ込みますが、関口はそれを許さず。平川は止まり切れずに関口のマシンに乗り上げるような形で、コースアウト・クラッシュ。ここでリタイアとなってしまいました。
結果的に同士討ちとなり、後味悪いレースとなりかねませんでしたが、関口は幸いマシンに大きなダメージがなく、タイムも落ちることなくレースを続行します。その後、30周を超えると前半ミディアムタイヤで戦ったマシンが続々とピットイン。
関口は安定したペースで周回を重ね、32周目に2位を走行していたNo.15福住仁嶺選手(TEAM MUGEN)がピットアウトしてくると、先行することに成功。徐々に作戦が功を奏し始めます。全車ルーティーンのピット作業を終えると、関口は2位にまで一気に順位を浮上します。
その後、ポールポジションからレースをスタートしてトップを守っていたNo.16山本尚貴選手(TEAM MUGEN)を追い立てていきますが、僅かに及ばず。最終的には1.720秒差の2位でフィニッシュとなりました。
関口のタイヤマネジメントと戦略が実り掴んだ2位表彰台。次戦のオートポリスでは予選も含めて、より好結果を出せるように準備していきます。引き続き、ITOCHU ENEX TEAM IMPULへのご声援をよろしくお願いします。
※レース後に関口と平川のアクシデントに対し、危険なドライブ行為として平川に次戦オートポリスでの3グリッド降格処分が科されました。
TEAM IMPUL Next Race Information
●SUPER GT 第2戦 5/3(木)~4(金)富士スピードウェイ
●全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦 5/12(土)~13(日)オートポリス
ドライバーからのコメント
No.19 関口雄飛 Yuhi Sekiguchi
「タイヤマネジメントと燃費走行は難しかったですが、良いレースとなりました。最後プッシュしましたが届かず、2位でした。応援ありがとうございました」
No.20 平川亮 Ryo Hirakawa
「チームメイトの関口選手には申し訳なかったですが、引き続き攻める姿勢でガンガン行きます。今後も応援よろしくお願いいたします」
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