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杉咲花&平野紫耀が聖地巡礼へ 『花のち晴れ』第2話、『花より男子』との繋げ方が秀逸

2018年04月25日 06:02  リアルサウンド

リアルサウンド

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 江戸川音(杉咲花)から言われた「あんたってほんとしょーもない!」の言葉と、子供の頃に憧れの道明寺からかけられた言葉を重ね、徐々に音のことを意識しはじめていく神楽木(平野紫耀)。手慣れたはずの“庶民狩り”さえもしどろもどろになってしまう晴に、“C5”の紅一点で晴に好意を抱く真矢愛莉(今田美桜)が荒ぶりはじめ、晴をそうさせている女子(つまりは音のことだ)を探しはじめる。


 4月24日に放送された TBS系列火曜ドラマ『花のち晴れ~花男 Next Season~』の第2話。はやくも主要キャラクター間の恋の嵐が吹き荒れ、面白い展開になってきた。音への気持ちを整理しきれない晴、馳天馬(中川大志)との関係に自信を失っていく音。そんな中、音の婚約者が天馬であると知った晴は、食事も喉を通らずに寝込んでしまうのだ。


 そして“C5”の面々を引き連れて天馬の桃乃園学院に乗り込んでいく晴。そこで目撃した最先端の校内設備と、どこまでも紳士的な天馬の対応を目の当たりにし、完全にノックアウト。それと同時に音への想いを自認することとなるのだ。それにしても生演奏のチャイムをはじめ、すでに海外の一部では取り入れられているVR授業や校内のスポーツジムなどの充実した設備。まさに英徳vs桃乃園の争いは伝統vs先進という、あらゆる物事に応用され得る争いとなるわけだ。


 さて今回の劇中、“花男”ファンならば思わずガッツポーズをしてしまいたくなるような見事なロケーションの数々が待ち受けていた。休みの日にパンケーキを食べにいく約束をした音と晴。2人が待ち合わせをする場所は恵比寿ガーデンプレイスの時計広場。その後も今回のエピソードだけで何度もこの場所が登場し、とても印象的に映し出されていく。


 改めて言うまでもないだが、この場所は“花男”シリーズの聖地として今なお人気の場所だ。最初の登場は『花より男子』の第4話で、雨の中で道明寺が牧野つくしを待っている名シーンに始まる。その後も同シーズンの最終話であったり、『花より男子2』の第1話や最終話から劇場版まで、幾度となく登場してきた。しかも“13時に待ち合わせ”と、まさに過去シリーズを思い起こさずにはいられない。再びこの場所が注目を集めることは必至だ。


 さらに、今回もホログラムで登場した道明寺の姿に加え、晴が“F4”について熱く語りながら音を道明寺邸に連れていく場面も登場。もちろんこの場所も“花男”ファンの聖地のひとつ (福島県にあるブリティッシュ・ヒルズという研修施設だ)。実際にファンが“聖地巡礼”する場所を、劇中の登場人物が同じように訪れるというリンクはなかなか秀逸ではないだろうか。


 そして極め付けは道明寺家のメイド頭のタマ(佐々木すみ江)と秘書の西田(デビット伊東)の登場。彼らが今後も頻繁に登場することも充分に考えられるが、この流れで毎話さまざまなゲストキャラクターが登場することにも期待せずにいられない。願わくば、ドラマの終盤に『花より男子』の主要キャラクターが揃ってくれることこそ、もっとも理想的な展開だ。(久保田和馬)